ラルク・tetsuya「ファンを悲しませることはない」 解散危機に4人のスタンスは

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■「夫婦みたいなもの」

――和歌山市内にあるハイド両親の邸宅。コンクリートの壁が要塞のように住宅街を睥睨している。堅牢な玄関から現れたハイドの父に解散やトラブルの有無について尋ねたところ、

「そういうのないやろ。ふふふ……バカらしい話やな。(25周年というと)ベテランやな。でも(解散は)噂だけやろ」

 と一蹴し、母親も、

「全然聞いたことないです」

 と否定。とはいえ、リーダーのテツヤを直撃すると、

「ノーコメント。ただ、ファンを悲しませることはありません」

 隠しきれないほどの亀裂。否定しなかったのはその証左のようだった。

 最後に、かつての所属事務所社長とカネで揉めて訴訟になった歌手・美川憲一に心境を察してもらうと、

「事務所とアーティストなんて夫婦みたいなものでね、お互いに不満はあり続けるものなのよ。結婚して、給料を奥さんに預けてる家庭でさ、旦那がふと通帳確認してみたら貯金は無いわ借金は勝手に作ってるわだったらどうするのって話なんですよ。更にラルクはグループだからそれぞれ不満の深さも違うでしょうし、彼らの場合は複雑よね。あたしは騒動時、変わらずに応援してくれたファンの人たちが大きな支えでした。ラルクもそうなんじゃないの」

 勝訴してカネは残った。けれど同じくらい切なさも残ったと続けるのだった。

特集「L’Arc~en~Ciel結成25年の解散危機! 平河町ビルと恵比寿のペントハウスが招いた疑念怨念 『ラルク』メンバーを分断した事務所会長の20億円錬金術」より

週刊新潮 2017年6月15日号掲載

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