ブラピ新作、劇場公開なし ネトフリ提携の大冒険

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アンジーとは別れたが

 ブラピ様、2年半ぶり11度目の来日である。自身でプロデュース、主演した新作「ウォー・マシーン:戦争は話術だ!」のPR目的だったが、この映画、劇場では観られない。

 5月22日、都内のホテルでの記者会見ではブラピ自ら、

「ネットフリックスと組まなければ、6分の1の予算で小さく作っていたかも知れない。映画製作会社にもチャンスが与えられ、素晴らしいことだと思う」

 と語ったように、実際、ブラピ自身の映画製作会社「プランB」がネトフリから資金提供を受けた。

 ネットフリックスは、1997年創立、アメリカにおけるDVDレンタル、映像ストリーミング配信で業界1位の超大手。カリフォルニア州ロスガトスに本拠を持ち、DVDレンタル向け会員が1600万人以上。日本には、2015年に上陸、昨年は「火花」を配信して話題となった。

 映画プロデューサーの弁。

「今回のブラピ作品のように、潤沢な資金力にものを言わせて質の高いオリジナル映画を作り、収益を最大化するために映画会社は通さず、ネット配信に限定する。コンテンツが良ければ配信は伸びます」

 この「映画館では上映されない映画」を巡って映画人の間では意見が対立する。

「カンヌ国際映画祭で、ネットフリックス製作作品を来年から除外する決定が下されました。映画祭の冒頭、審査委員長と審査委員との間で激しい議論となりました」(同)

 映画関係者は、こう言う。

「ブラピのネトフリとの提携は一種の冒険。下手を打つとハリウッドから干される危険がある。先見の明が、むしろ仇になる世界です」

 ネトフリの月額料金は、ベーシック・プランで650円。

週刊新潮 2017年6月8日号掲載

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