女性が顔出し会見「山口敬之」準強姦の経緯 “一緒にピルを買いましょう”

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■尊厳を踏みにじる言い訳

 そうやって山口氏が投宿する港区の「シェラトン都ホテル東京」に無理やり連れ込まれた詩織さんは、下腹部の痛みで未明に意識が戻る。全裸の身の上で彼が腰を動かしており、やっとの思いで撥ね退けたら避妊具無しの陰茎が見えた。トイレに逃がれようとしたが、再びベッドに顔と身体を押さえつけられる。何とか2度目のレイプを回避した彼女は、英語で抗議したのだ。

詩織:一緒に仕事をしようという話だったのに、どういう神経でこんなことをするのか。しかもコンドームも付けないで、妊娠だって病気だってあるだろうし。

山口:ごめん。君のことが本当に好きになってしまって。早くワシントンに連れていきたい……。これから7時にチェックアウトをして空港に向かうので、シャワーを浴びたら一緒に薬局でピルを買いましょう。

詩織:とにかく服を返してください。(なかなか返却されず部屋を探し回る)

山口:下着だけでもお土産で持って帰ってもいいかな。いつもは強気なのに困った時は子供みたいで可愛いね。

――男女の関係にあったわけではない相手を毒牙にかけた後も、山口氏はその不誠実な対応で詩織さんを傷つけ続けた。例えば、〈妊娠の可能性がないと以前断言していましたが〉という彼女のメールに返信して、〈私はそういう病気なんです〉〈精子の活動が著しく低調だという病気です〉と避妊具をつけなかった行動を正当化したり、以下の概略の通り「ゲロ」という言葉を頻繁に用い、その尊厳を踏みにじるかのようだ。

〈あなたは部屋の2カ所に嘔吐した後、トイレに駆け込みました。スーツケースの中やパソコンに吐きかけられたゲロを袋に片付けて濡れタオルで拭いて、トイレを見に行くと、あなたは床に吐いたゲロの上で寝込んでいました。ゲロから剥がしてゲロまみれのあなたのブラウスとスラックスを脱がせ、ベッドに寝かしました。嘔吐臭が耐えられなかったので別のベッドで寝ました。その後あなたは私の寝ていたベッドに入ってきて「飲み過ぎちゃった」などと普通に話をしていました。意識不明のあなたに勝手に行為に及んだというのは全く事実と違います。私もそこそこ酔っていたところへ素敵な女性が半裸でベッドに入ってきて、そういうことになってしまった〉

 ところが、ホテルの関係者は、

「客室に2つあったベッドのうち1つしか使われた形跡がなく、しかもそこには血痕がついていた」

 と明かすのだ。

 ***

(下)へつづく

特集「ついに女性がレイプの事実を顔出し会見で告発! 検察審査会が動き出す『安倍総理』ベッタリ記者の『準強姦』」より

週刊新潮 2017年6月8日号掲載

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