女性が顔出し会見「山口敬之」準強姦の経緯 “一緒にピルを買いましょう”

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■目撃談アリ、防犯カメラにも

 ベッタリ記者とは2013年から15年までTBSのワシントン支局長を務めていた山口敬之氏を指す。野党の体たらくと背中合わせである安倍一強時代の申し子としてジャーナリストに転身した彼は、4月だけで4局8番組、延べ47回ものテレビ出演をこなした。安倍首相と自身の会話を打ち明けるその芸風は、ジャーナリストと呼ぶよりはむしろ電波芸者そのものだった。

 そんな男と詩織さんが知り合ったのは13年秋頃。ジャーナリズムと写真を専攻し、英語・スペイン語に堪能な彼女を評価した山口氏は、同じTBSのNY支局長に引き合わせ、「ワシントンに来てくれたらインターンでも何でも採りたいな」との賛辞を送っていた。

 1年半が経過し、就職活動をする彼女にその記憶が甦って彼にメールをしたところ、〈しばらくこっちで仕事をしてもらいながら正式な採用に向かうという手も。それなら私が決裁できます〉といった返事が来た。更に、雇用を前提にビザの取得について話し合いをしたいとして、〈来週後半、空いてる夜ある?〉と彼は約束を取り付けた。それが15年4月3日、彼女は既に悲劇の関頭に立たされていたのだった。

 東京・恵比寿の老舗串焼き屋で待ち合わせしてつまんだ後、鮨屋にハシゴ。酒量はビールをグラスで2杯、ワイン1杯と日本酒2合をシェアした程度で、詩織さんは酒に滅法強いにもかかわらず、店で意識を失う。

 午後11時頃に退店してからの動きについては、両名を乗せたタクシー運転手がはっきりと覚えていて、

「(女性から)“近くの駅で降ろしてくれ”って言われたんです。でも男の人が“とりあえず駅はあれだからホテル行って。都ホテル”と。(ホテルに着いても)なかなか降りず、結局は抱きかかえて降ろされていた。(後部座席が)汚れているんじゃないかと見たら、後ろのマットに吐瀉物が。消化されない状態でドバッと、お鮨の臭いがして。そんなに未消化で残るのって珍しいなと思ったものです」

 そこからは防犯カメラの映像を見た、彼女との付き合いが7〜8年になるという知人が告白してくれる。

「山口がタクシーから降りてちょっと時間が経ち、中から彼女を引きずり出すシーンと2人がロビーを通過する場面を見ました。彼女の身体がくの字に曲がっているというか、力が全く入っていないのを引きずって行くように。そんな彼女を一度も見たことがありません」

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