「愛子さま」かくも多き不在 高校進学が妙薬にならず

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 昨秋来、拒食症で細ってしまった愛子さまの頬。学習院女子高等科の入学式の際、少し肉づきが戻ったのを見て、安堵した方も多かろう。高校では伸やかにお過ごしになるはずだと。ところが、頻繁に欠席されているというから、心配が再燃するのも無理はない。

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 5月12日、小田野展丈(のぶたけ)東宮大夫は定例会見で、自らこう切り出した。

「愛子さまですが、ゴールデンウィーク中はお元気でお過ごしでしたが、そのあと体調を崩され、今週は8日から大事をとってお休みになり、本日もお休みになっておられます」

 いつもなら、質疑応答で初めて語る愛子さまのご体調について、記者の機先を制するかのように答えたのである。要は、GW後の週は高校を全休されたわけだが、あらためてご入学後の出席状況を、宮内庁担当記者に確認してもらう。

「授業初日の4月13日に風邪で休まれ、17〜19日も連続欠席。16日に“オール学習院の集い”でチェロの演奏を披露されましたが、東宮大夫の説明は“オール学習院に一生懸命取り組まれ、天候の変化もあった”。24日の欠席は“翌日の球技大会に向けて大事をとったのでは”との説明でした。GWは、皇太子ご夫妻と5月3日にウィーン少年合唱団、5日には車椅子バスケットをご覧になり、その疲れがたたったのか、その後の連続欠席となったのです」

 これでもう、入学してから欠席日数は10日。14日、楽しみにされていた大相撲もご覧にならず、翌15日も高校をお休みになった。

 東宮大夫の説明では、原因は精神的なものではなく、身体的なものだが、寝込むようなご様子ではないとのこと。昨秋、「過剰な食事のコントロール」のせいで中学を6週間も休んだ“悪夢”の再燃でなければよいと願わずにはいられない。

 別の宮内庁担当記者は、

「あまり心配していない」

 と語る。理由はこうだ。

「中学に進学したときも1年の1学期は休みがちでした。愛子さまは新しい環境に馴染むのに時間がかかるタイプ。教室や授業の仕方が変わったりして、適応できていないのでしょう。今年1月から2月にかけて激やせされましたが、自我にお目覚めになられ、“一気に痩せたい”という思いから小食になってしまわれた。その点、頬もふっくらしてきましたから」

 だが、さる皇室ジャーナリストはこう話す。

「大相撲の五月場所初日、皇太子ご夫妻が10年ぶりにご観戦なさったのに、相撲好きの愛子さまがいらっしゃらず心配です。激やせされたとき、専門家が“摂食障害は治りにくく、治ったように見えても再発しやすい”と言っていた。だから余計に心配ですね」

 欠席しても学業は優秀だそうだが、それゆえ欠席が痛手にならず、なおさら休みがちに――。悪循環を断ち切れるだろうか。

ワイド特集「虚栄の市」より

週刊新潮 2017年5月25日号掲載

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