犬“殺処分ゼロ”を掲げるNPO、保護犬に不妊・去勢手術せず 杉本彩も「動物愛護ではない」

国内 社会 週刊新潮 2017年5月18日菖蒲月増大号掲載

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■増え続ける「収容所」

 だが、大西氏によれば、

「いま保護している頭数は約1250頭です」

 と、3月下旬の1166頭からさらに増えている。

「現在、譲渡率は30%ほどで、施設がパンクしないよう、岡山県にも新しい犬舎を作っています」

 ふるさと納税を使い、収容数を際限なく増やしているだけのような。だが、話を戻し、発情期の犬が凶暴になったりしないのかと問うと、大西氏は、

「普段からメスに接する機会が多いオスは、メスに生理が来たって急に暴れたりしません。人間だって共学の男子生徒と男子校の生徒では、男子校のほうが女子に会ったときドキドキしてしまうじゃないですか。それと一緒です。うちのオスたちは、生理のメスがいるからって、ストレスを感じている様子はないし、“ふーん、生理なんだ、でも僕はお散歩のほうが好きだもん”というオスは、たくさんいるんですよ」

 野犬あがりにしては、立派な御犬さまが多いらしい。ところで大西氏、

「殺処分ゼロを継続し、いまに至るのです」

 と言うので、その定義について尋ねると、

「殺処分器を使っての殺処分がゼロということ」

 と答えたが、現に処分は行われているのに身勝手な解釈である。それについては、厳格に説明すべきだという記者の問いに、

「わかりました」

 と神妙な面持ちで答えたが。「ゼロ」を看板に“血税”をかき集め、犬を増やしつづけるこの団体の目的はいずこに。HPには〈広島モデルを全国に拡大〉とあるが、それが偽善の全国展開にほかならないことだけは間違いない。

特集「『前田健太』『SEKAI NO OWARI』『志村けん』が広告塔! 犬『殺処分ゼロ』でふるさと納税をかき集める『NPO』偽善の履歴書」より

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