地上げの帝王と19歳少女の信じがたい純愛…「早坂太吉」最上恒産会長

国内週刊新潮 3000号記念別冊「黄金の昭和」探訪掲載

 昭和61年(1986)10月、北海道・静内。サラブレッドのセリ市で、前代未聞の出来事が起きた。生産者が「6000万円以上なら……」とセリに出した当歳馬に、2億6500万円という法外な値がついたのだ。

「狂気の沙汰だ」と耳を疑う、ベテラン競馬記者の視線の先に、その男がいた。早坂太吉(当時50歳)、「最上恒産」という、新興不動産会社のオーナーだ。社員は、たった15人。

 この日、早坂の鞄の中から、4億7000万円の現金が消えた。馬主となってわずか2、3年で、持ち馬はおよそ300頭。

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