「インバウンドのマナー違反を放置して観光立国と言えるのか」 世良公則が語る「憂国の立候補」

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「右でも左でもないど真ん中から」

 7月3日の参院選公示日直前、唐突に大阪選挙区での参戦を表明したのがロックミュージシャンの世良公則氏(69)である。新型コロナ政策に疑義を呈するなど、かねて政治的発言を重ねてきた本人に「無所属出馬」の真意を尋ねてみると……。

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 世良氏本人に今回の出馬について聞くと、

「この30年、日本は経済をはじめ成長が全く見られない。今の政府の政策には何一つ共感できません。僕が政治の外部の人間として陳情や意見交換をさせていただいても、政治家の方々には外からの声が届いていない。つまりヘッドホンをして『ノイズキャンセリング』された世界で政治を行っているのではないかと痛感したのです。ならば同じ世界に入って声を発するしかない。そこで今回、右でも左でもないど真ん中から、とにかく声を上げようと思い立ったのです」

 立候補を決めたのは6月下旬だという。

「実はその随分前に『うちから立たないか』というお誘いをいくつか頂いていました。ただ、僕が“立場ありき”で出る意味はないと思っています。大阪という土地柄もあり、あちこちに忖度(そんたく)せずに最も自分の言葉でものを伝えられるのは無所属しかない、との考えに至りました。もし当選しても、そこは変わりません」

「排外主義者だと批判する人もいますが……」

 公約には「外国人土地取得規制」「オーバーツーリズム対策」を掲げているのだが、

「相互主義が成り立っていない国を相手に、土地やインフラなど安全保障上問題になるものを売るのは反対です。そこはしっかり規制して守っていきたい。こう言うと排外主義者だと批判する人もいますが、音楽に例えれば、めいめいが勝手に演奏したら不協和音になるだけ。きちんと音譜の中でアレンジをしてこそ音楽が奏でられるのです」

 インバウンドに関しても、

「マナー違反など、地元の人とのトラブルを放置しながら外国人の方をぎゅうぎゅう詰めにして、果たして観光立国といえるのか。良いものは皆で協調しないと作れません。バランスもセンスも無視して絵の具を混ぜれば、どんな色も真っ黒になる。それをやっているのが今の政府だと思います」

 7月10日発売の「週刊新潮」では、参政党の神谷宗幣代表の「危うい実像」などと合わせて、参院選について7ページにわたって詳報する。

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