5億円脱税のNPO理事長が激白、障害者支援金にたかった政治家

国内 社会 週刊新潮 2017年4月27日号掲載

  • ブックマーク

■意外な人物

 続いて現れたのは、日本維新の会の今西永児・元兵庫県議(71)である。

 寺下理事長が続ける。

「今西さんは、坂上さんへの資金提供を嗅ぎつけ、“公になったら大変なことになる”と詰め寄ってきました。口封じのために月30万円を渡し、飲食代も肩代わりするしかなかった。最後には、国政選挙に出るからと、3000万円を要求してきた。さすがに、それは拒絶すると、“じゃ、いつものカネを貰って帰るわ”と、30万円を持っていきました」

 今西元県議への支払い総額は、約5500万円に上る。

 さらには、意外な人物も。“森友問題”の渦中、週刊文春で、“口利きしたのは私です”と証言した元鳩山邦夫事務所参与の川田裕介氏(41)にも1億円以上を提供したという。

「坂上さんの兄を通じて知り合った川田さんは、“もっとメディアを使った方がいい。本来なら数千万円かかるが、自分には人脈があるから安くできる”と言ってきました。障害者事業が見直されるきっかけになればと、資金を出した。NHKや週刊朝日の記者などが取材に来たが、結局、うちのことは何も報道されることはありませんでした」(同)

 すると、今度は、“政治家を使いましょう”と提案されたのである。

「確かに、鳩山元総務相が、視察に見えました。その後も、川田さんは安倍総理や麻生副総理とも繋がりがあるし、別の政治家も紹介できるからと数百万円を度々要求してきた。でも、いまとなっては全部、無駄金でした」(同)

 すでに、5億円の使途についての資料を西宮税務署に提出し、再調査が決定したという。

 では、資金提供されたという人物らはどう答えるか。

 坂上市議と今西元県議は、「一切ない」と完全否定。川田氏は「貰ったのは300万円だけ」と回答した。

 実はこのNPO法人、これらの裏金を渡すだけでなく、橋下徹前大阪市長や園田博之衆院議員など大勢の政治家のパーティ券も引き受けていたのだ。

 間もなく、タカリの構図が暴かれることになる。

ワイド特集「花の命は短くて」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]