【トクホの大嘘】「魔法の成分」難消化性デキストリンは効き目ゼロだった(上) 血糖値の上昇は抑制されない

社会週刊新潮 2017年3月30日号掲載

 トクホを日常的に口にしている方、特に「糖」や「脂肪」を気にしてそれにすがっている方にはぜひ商品の側面をチェックしていただきたい。そこには、かなりの確率で「難消化性デキストリン」(難デキ)と書かれているはずだ。トクホ全体の約3分の1を占め、様々な効能があるとされる“魔法の成分”である。

「難デキは水溶性の食物繊維で、デンプンを加工処理した物質のことです。トクホの制度が発足してから20年ほどの間、国が許可した難デキの効能を謳うための文句は整腸効果または血糖値への言及のみでした」(群馬大学名誉教授の高橋久仁子氏)

 そこに「脂肪」の文字が加わるのは2011年。まず4月に「脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにするので、血中中性脂肪が高めで脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の血糖値が気になり始めた方に適した飲料です」とする「からだすこやか茶W」が許可され、10月には「脂肪の吸収を抑えて排出を増加させる難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、食後の中性脂肪の上昇を抑制するので、脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の中性脂肪が気になる方の食生活の改善に役立ちます」という「キリンメッツコーラ」が許可された。続いて同様の効用を謳う商品として許可されたのが、「ペプシスペシャル」と「食事と一緒に十六茶W」である。

 これらの4商品、いずれもコンビニやスーパーで日常的に見かけるものだから飲んでいる方も多いだろう。しかし、効能を実感している人はどれくらいいるのだろうか。おそらくほとんどいないと推察するが、その理由は単純明快。そもそも、効き目はゼロなのだ。

次ページ:限定的な条件下で

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]