「直虎」、見るなら柴咲コウより阿部サダヲ

芸能週刊新潮 2017年3月9日号掲載

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大河がおもしろい!

 失速が伝えられるNHK大河ドラマが面白い!

 ただし、主役の直虎こと柴咲コウではない。

「井伊家同様、今川の支配下にある徳川家康夫妻がいい。家康役の阿部サダヲは、昨年の『真田丸』で演じた内野聖陽よりもタヌキぶりにリアリティがある。その家康を尻に敷いていたと言われる築山殿も、auの“三太郎”CMでS嬢ぶりを発揮する菜々緒がキャラをそのまま持ってきたようで、上手いキャスティング。二人の大河の方が面白そう」

 とは上智大学の碓井広義教授(メディア論)だ。

 2月26日放送の第8話「赤ちゃんはまだか」では、桶狭間の戦いに臨み、家康を叱咤激励する菜々緒が印象的だったが、直虎は?

「タイトルから分かる通り、出家中の直虎とは関係のないストーリー。直虎の実家の話であり、すっかり橋田壽賀子のホームドラマのようになっています。それだけ資料に乏しい主役で、ストーリーを作るのは難しいのでしょう」(同)

 NHKはこのところ、1年おきに大河の主役に歴史上マイナーだった女性を抜擢しては、失敗している。新島襄の妻(2013年「八重の桜」)然り、吉田松陰の妹(15年「花燃ゆ」)然り。

「知らない人だからイメージも湧かないし、ストーリーがないからダイナミックにならない。安倍政権の“女性が輝く社会”にどれだけおもねっているのか知りませんが、大河の主役まで男女雇用機会を均等にする必要はないですよ」(同)