入籍10日以内で夫が昇天 青森の「死神美熟女」

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■「私が一番パニック」

 不可解な点はそれだけに留まらない。

 彼女は2人目の夫と別居した04年に、八戸市内の木造アパートに移り住んでいる。近隣住民によれば、

「小柄で溌剌とした美人でね。話し方も物腰も上品な、感じの良い女性でした。ずっと一人暮らしだったので“結婚しないの?”と聞いたら、“そりゃ、したいですよ〜”と答えていました」

 仲介業者によれば、彼女は13年末までここに住み、4万5000円ほどの家賃を滞納することはなかったという。その間に、健二郎さんを含め2人の男性と結婚したにもかかわらず、アパートを引き払わなかったのは何故か。まもなく起きる「悲劇」を予見していたからではないか。そんな疑念すら湧いてくるのだ。

「県警は一時、アパートの駐車場を借りて彼女の行動確認を行っていたようです。昨年8月に遺族が、健二郎さんを殺害したとして彼女を刑事告訴すると、県警はこれを受理している。異例の対応からは県警の“立件”に向けた覚悟が窺えます」(先の記者)

 一方、彼女の義兄はこう明かす。

「2人目の亭主の時は披露宴に呼ばれたけど、それ以降は結婚の報告すらないんだ。本人は去年のお盆に顔を出したくらい。何があったのかこっちが聞きたいよ」

 そこで、数々の疑惑について正美氏に質すと、

「結婚早々に夫が亡くなるなんて、そんなこと分かるワケがないじゃないの。私が一番パニックだったわ。健二郎さんの時は2回目だから、特にそうよ。とはいえ、私は結婚前に資産なんて調べたこともない。預貯金の額も知らなかったし、通帳だって目にしていません。警察がとことん調べても何も出なかったし、私は逮捕もされていない。噂だけが広がって本当に迷惑しているんです」

 そう余裕に満ちた口調で語るも、肝心な点は「弁護士に聞いてくださいよ」とかわすのだった。「死神」の正体が明かされる日は刻一刻と迫っているのか。

週刊新潮 2017年3月9日号掲載

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