マンションの上階で殺人、部屋には血混じりの水漏れが! 所有者に振りかかった地獄のようなトラブルとは

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ごく普通のマンションで本当にあったコワイコワイ話……「災難はいつ誰に起きるかわからない」

 その事件は、ある日、突然起こった。

 国際結婚をしてアメリカに住む久川さんの人生設計は、ある1本の電話をきっかけに大きく崩れていく。

 発端はこうだ。

 独身時代に買ったローンの残る分譲マンションを賃貸に出し、賃貸料をローン返済に充てていた久川さんに「お宅のマンションで水漏れがありまして、ちょっと来て頂けますか?」という電話が実家にあったのは、ちょうどアメリカ住まいの久川さんが一時帰国中のこと。

「めんどくさいなー」と思いつつ、マンションに駆けつけた久川さんを待ち受けていたのは、ダダ漏れの水と、弱り切った賃借人と、なぜか警察。

「たかが水漏れで警察??」不審に思った久川さんが知ったのは、水漏れの原因が、自分の所有する部屋の真上で起こった殺人事件だという衝撃の事実だった。

 母親と住んでいた息子が、部屋で母親を殺害したあと、気が動転したのか、なぜかトイレタンクや洗濯用の水道の蛇口を破壊したため、殺された母親の血液が混入した大量の水が、久川さん所有の部屋に流れ込んでいたのだ!

 久川さんの地獄はここからはじまった。

 管理会社は逃げの一手。

 頼みの綱の保険会社も「今回のケースでは支払えません!」。

 実費を弁済する義務のある真上の部屋の住人は、殺人容疑で拘留中。

 では、部屋の大家に直談判だ! と意気込めば、所有者は殺害された母親だと判明。

 容疑者の妻は「離婚しましたからもう関係ない。弁護士と話してくれ」一辺倒で、容疑者一家から弁償してもらうこともできない。

 賃借人から家財道具や転居先家賃などの費用100万円を請求され、賃貸契約をしていた不動産会社からは「大家さんの物件で起きたことなのですから、責任を取って頂かないと……」。

 その瞬間から、ローンの支払いはそのままなのに賃料も入らないどころか、損害請求する先もない、洪水に遭ったようなずぶ濡れの事故物件だけが残された……。

 さらに久川さんには悪徳不動産屋や犯人を擁護する人権派弁護士との戦いがまっていた。この顛末は久川さんの著書『実録 水漏れマンション殺人事件』に詳述されている。

 いつあなたにも振りかかるかもしれないマンショントラブル。その対処法を次回の記事で久川さんがレクチャーする。

*次回記事「突然のマンショントラブルに有効な7つの手段」は2月10日に掲載予定

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