シンクロ日本代表が中国人に…JOCカレンダー珍事

スポーツ週刊新潮 2017年2月23日号掲載

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井村監督(JOC公式HPより)

 シンクロナイズドスイミング日本代表監督の井村雅代の自宅にJOC、日本オリンピック委員会から2017年カレンダーが届いたのは昨年暮れのことだった。

 大判のポスタータイプで、めくると、月ごとに各競技の選手が躍動している。

 だが、その一頁にシンクロチームの写真を見出した井村は目を疑った――。

 1984年ロス五輪以来、日本は6大会連続でメダルを獲得し、そこには常に井村の姿があった。

 しかし、08年北京五輪で日本は初めてチーム種目のメダルを逸する。押しのけるようにして初の表彰台に立ったのは、井村をコーチに招いた中国チームだった。12年ロンドン大会に至っては、日本はデュエットでも表彰台を逃し、初めてメダルゼロの屈辱を味わった。

 そこでたまらず井村を呼び戻したのである。

 昨年のリオ五輪。井村の指導により日本が二つの銅メダルを獲得したのは周知の通りだ。なお、井村の古巣である中国は、日本より上の銀二つを獲得している。

 カレンダーに話を戻そう。

 そこに掲載されていたのは、こともあろうに宿敵の“中国チーム”だった。

「日本水泳連盟への確認を怠ったのが原因です」

 とJOCが弁明する。

「当該カレンダーは約1000部印刷し、関係者や協賛企業に配布したものです。年明けすぐに印刷し直し、“写真に一部誤りがありました。深くお詫び申し上げます”との一文を添えて送り直しました」

“シンクロの鬼”の異名を持つ当の井村はというと、意外にも穏やかな面持ちで、

「もう終わったことです」

 しっかりしろ、JOC!