田中角栄を支えた“もう一人の田中” 右翼の黒幕と協力した資源外交

政治週刊新潮 2016年11月17日号掲載

■タフネゴシエイター「田中角栄」の残像(下)

 ジャーナリストの徳本栄一郎氏が、独自に入手した機密解除文書を元に、「タフネゴシエイター」と評された田中角栄の姿に迫る。

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 世間の慣習や前例に囚われない田中の豪胆さが垣間見えるもう一つのエピソード、それが首相在任中に推し進めた資源外交、特に石油の確保である。

 すでに高度成長で日本の石油消費は急増しており、ほぼ全量を海外に、それも政情不安定な中東に依存していた。このまま経済成長が続けば石油が足りなくなると危惧した田中は自ら首脳外交を重ねて供給源の拡大を図っていた。

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