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日本史上最大の反政府運動 樺美智子をジャンヌ・ダルクにした「60年安保」
〈全学連、国会構内に乱入〉〈女子東大生が死亡〉
昭和35年(1960)6月16日付の朝日新聞の紙面は、前日に勃発した未曾有御の国会デモの話題で占められていた。同時に、警官隊との衝突で命を落とした、ひとりの女子学生の名が日本中に知れ渡ることになる。
樺(かんば)美智子、享年22。
後に“ジャンヌ・ダルク”と称された彼女が身を投じたのは我が国史上、最大規模で繰り広げられた反政府運動、いわゆる「60年安保闘争」である。
この闘争で世界中の注目を集めた全学連は、23年に日本共産党の影響下で誕生する。...
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目撃者が語る「新宿騒乱」 暴徒2万人超え、743人がお縄に
いまや世界一の利用者数を誇る巨大ターミナル駅となった新宿駅が、その晩、突如として“騒乱”の真っ只中に放り込まれた。
昭和43年(1968)10月21日の“国際反戦デー”を機に、ゲバ棒を手にした学生たちは続々と新宿駅に集結。怒号のようなシュプレヒコールが飛び交い、ジグザグデモのうねりは東口広場を埋め尽くした。
奇しくも、同じ日に20歳の誕生日を迎えた、社会学者で東工大名誉教授の橋爪大三郎氏(66)もその渦中にいたひとりだ。
「日が暮れる頃には、駅前の東口広場で学生と機動隊が派手にやり合い始めた。...
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