トランプ政権の副大統領・ペンス氏 支持される右寄り思想

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 副大統領就任が決まっているマイク・ペンス氏は、現在57歳。弁護士やラジオ番組の司会を経て、下院議員を6期務めた。2013年からはインディアナ州知事を務め、来日経験も豊富だという。11日には、政権移行チームの議長に起用され、マスコミからも注目の的である。産経新聞ワシントン駐在客員特派員の古森義久氏が言う。

「敬虔なカトリック教徒で、かなり右寄りの政治思想を持っています。アメリカでは、議員たちの任期中の議会における投票行動などから、リベラル度や保守度をランキングします。その中で、オバマ大統領は100人の上院議員の中で最もリベラルだった。一方、ペンスは全下院議員の中で5番目に保守的な政治家でした」

副大統領就任が決まっているマイク・ペンス氏(同氏公式HPより)

 とにかく、熱烈なキリスト教徒からは絶大な人気があるようで、

「キリスト教のほとんどの宗派で同性愛は『聖書によって禁じられた罪』とされています。ペンスはインディアナ州知事時代に、個人や企業が同性愛者へのサービスを拒否できるという法律を作ったのです」(カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏)

 むろん、中絶にも反対している。

「2002年、当時国務長官だったコリン・パウエルは『コンドームを使用して性病への罹患を防ぐのは、若者には大事なことだ』と発言。ペンスはこれを『貧弱な防御だ』と非難し、『絶対禁欲性教育』への支持を表明しています」(外信部記者)

 もしも、トランプ氏が弾劾されることになったら、ペンス氏が後を引継ぐという。新大統領に負けず劣らず強烈な人物である。

特集「差別と憎悪の渦から生まれた『トランプ大統領』25の疑問」より

週刊新潮 2016年11月24日号掲載

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