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49歳で第一子を妊娠中 民進党の女性代議士が語る「安産と解散」

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週刊新潮 2017年5月4・11ゴールデンウィーク特大号 
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 10月29日、近畿地方では木枯らし1号が吹いた。そんな気候がしっくりとくる、寒風に喘(あえ)ぐ「冬」の時代の民進党にあって、彼女はひとり「春」を迎えようとしている。49歳の西村智奈美代議士が、不妊治療の末に妊娠したのだ。しかし、慶事の傍(かたわ)らで心配事が……。

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西村智奈美代議士

 東京10区と福岡6区の補選で2連敗し、新潟県知事選では独自候補すら立てられなかった民進党。西村氏は、その同党の新潟県連に所属している。だが、彼女の表情は柔らかい。12月上旬に待望の第一子出産を控えているからだ。

「40歳で結婚して、本当にいろいろありました」

 こうしみじみと振り返るのは西村氏本人である。

「私も夫も子どもが欲しくて、体外受精も含めてできることは大体やってきました。精神的にも肉体的にも大変な時期がありましたが、ようやく授かることができた。生まれてくるのは多分男の子だと思います」

 高齢出産に加えて、夫婦「別居」中であることからも、彼女は不安を抱えているに違いない。西村氏の夫は元代議士の本多平直氏(51)。彼は現在、再起をかけて北海道4区で活動中なのだ。しかも、

「私は今、こういう身体だから、飛行機には乗らないようにしています。だから、北海道にはなかなか行けません。党大会なんかで彼が東京に来た時に会うくらいです。今は心細さを感じることはあまりありませんが、もっとお腹が大きくなったら、大変かもしれません。何かあっても、自分で病院に行くしかないですもんね」(同)

■各方面に“陳情”

 そして、こうした「家庭事情」以上に心配なことが、彼女には存在する。

「ここに来て、急に解散なんて話が出ているでしょ? 一番恐れていたのは11月解散、12月選挙ですが、それはなかったとしても、年明けすぐの解散の可能性が残っています。産後のことを考えると、私自身、選挙活動できるかどうか……。事務所のスタッフには、私が不在の選挙になるかもしれないと伝えているんですが、やはりそれは避けたい。だから今、与野党問わず、各方面に『冬の選挙は回避してください』と“陳情”しているんです」(同)

 確かに、無事安産となっても、出産直後に雪国新潟で、「冬の党」民進党での「冬選挙」を戦うのは厳しいだろう。しかし、「幸い」なことに、新潟県政関係者が解説するには、

「西村さんが戦う自民党の相手は32歳の石崎徹さんで、2014年の選挙と同じです。その時は、彼女は小選挙区(新潟1区)で8000票差の敗北を喫しましたが、石崎さんは今年3月に『週刊新潮』で二股交際やセクハラ行為を報じられ、目下、『最凶のチャラ男』のあだ名が定着している。西村さん本人がいなくても小選挙区で勝てるでしょう」

 何はともあれ、解散の「危険」を感じながらも、そんじょそこらの妊婦をものともしない長い人生経験がなせる業(わざ)なのか、

「あまり先のことを考えても仕方ないので、その時々に夫と相談しながら子育てしていこうと思います」

 こう語る西村氏は、妊娠生活も楽しんでいる様子で、

「お腹の子は、変な時に動くんですよ。例えば本会議場。面白いと感じているのか、何だこのつまらない議論はと思っているのか分かりませんが、反応するってことは、政治に興味があるのかもしれませんね」

 気象庁によると、12月の東日本日本海側は平年同様、雨や雪の日が多くなる見込みだが、我が子と初対面する西村氏にとっては、「温かい冬」となりそうだ。

特大ワイド「ふりむけば百鬼夜行」より

  • 週刊新潮
  • 2016年11月10日神帰月増大号 掲載
  • ※この記事の内容は掲載当時のものです

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