上西小百合、元秘書2人を窃盗で訴える 本人たちが語る“泥仕合”

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 昔は「浪速のエリカ様」と持ち上げられていたが、今や「永田町のお騒がせ女」である。上西小百合代議士(33)のことだが、彼女がまたやってくれた。今度は、元秘書2人を窃盗で訴えたのである。一体、どんなトラブルがあったのか。

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「元公設秘書計2名が、共謀の上で什器(じゅうき)等を盗み出した件について、本日窃盗罪で被害届を提出した」

 上西事務所が、こんな内容のFAXをマスコミ各社に送ったのは10月14日。

 訴えられたのは、元政策秘書の山本秀一氏と、同じく元政策秘書の平木雅巳氏である。トラブルの背景には、こんな事情がある。

 上西議員の「国会ズル休み事件」が発覚したのは2015年4月。山本氏は体調不良で休んだと嘘をつき続ける彼女に嫌気がさし、同年6月に事務所を退職した。その後任が平木氏である。山本氏によれば、

「上西は“山本が週刊誌や他のメディアにズル休み事件のデマを流した”と言い続けていました。このまま放置すれば、私の評判も悪くなる一方です。そこで先月、彼女を名誉毀損で大阪地検に告訴しました」

 告訴された上西議員は、10月11日に釈明の会見を行った。そして、この席で秘書に事務所の電子レンジや書類などを盗まれたと語っていたのである。つまり、窃盗の被害届提出は名誉毀損で訴えられたことへの意趣返しなのだ。話を昨年10月上旬に戻して、平木氏が語る。

「上西がテレビ番組でクイズに答えることになった。番組から事前に問題が渡されたが、内容は『特別国会とは何か』とか、中学生レベルの問題でした。解答を用意するよう求められていた私は根拠条文を、メールで彼女に送りました。ところが、『30秒以内で答えられる答えを用意して!』と激怒。呆れた私は、山本さんに『ここまで無知とは思わなかった』と思わず愚痴った。その会話を偶然、傍(かたわら)にいた週刊誌の記者に聞かれてしまったのです」

 その一件で週刊誌にネタを流していると疑われた平木氏は、10月末、突然、解雇を宣告されたという。

「11月6日までに事務所を出ることになり、荷物をまとめました。その際、自分で切り抜いた新聞のスクラップファイルや文房具等を持ち出した。上西は新聞も取っていなかった。ですから、私は自分で購読していた新聞を自宅から持ってきて読んでいたのです。また、事務所では文房具はおろか、コピー機の紙代すら支給されず、秘書の自腹でした」

再選するのはまず無理?

■「てめえは窃盗犯だ」

「その中に電子レンジもありました。これは、山本さんと当時、事務所にいたボランティアの男性が自腹で買ったものだと聞いていた。そこで、山本さんの元へ持って行きました」(同)

 再び山本氏が言う。

「確かにボランティアの男性と私がお金を出して買いました。値段は1万9800円。上西は、当選祝いにボランティアからプレゼントされたなんて言ってますが、全くのデタラメです」

 平木氏が続ける。

「私が事務所を辞めると、現在、上西の秘書をしている男性から私の携帯に電話があり、『泥棒、てめえは窃盗犯だ。お前らは逮捕される』と怒鳴られた。面倒なので電子レンジは、上西事務所に返却しました」

 元秘書らの主張が事実とすれば、今さら訴えるのも不可解な気もするが、

「彼女は15年4月4日に維新の党を除籍されていますが、党は政党交付金の残余金の返還と、使途の領収書提出を迫っていました。私が辞めた後にも、党から督促状が届いていた。彼女がありもしない書類を盗まれたと主張しているのは、我々が督促状や領収書を持ち去ったことにして、党からの追及をかわしたいからじゃないでしょうか」(山本氏)

 これに対し、上西代議士は、

「(党から)そんな書類は届いてません。事実無根です」

 と真っ向から否定。泥仕合はまだまだ続きそうである。

ワイド特集「答えは風に舞っている」より

週刊新潮 2016年10月27日号掲載

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