ビーチバレー会場からバラバラ遺体…散々なリオ五輪

国際週刊新潮 2016年7月14日号掲載

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 開幕まで1カ月を切ったというのにゴルフの松山英樹をはじめ、各競技で出場辞退が相次ぐリオ五輪。主な理由はジカ熱と治安への不安だ。現地記者によると、

「ジカ熱の流行が止まりません。ブラジル保健省によると、今年1月から4月末までで12万人に感染の疑いがあり、五輪開催地であるリオデジャネイロ州の感染者数は3万人超と国内で2番目。治安の悪化も深刻で、麻薬組織が公立病院を襲撃したり、豪州のパラリンピック代表選手が強盗被害に遭ったりと無茶苦茶です」

 昨年の殺人発生率が日本の25倍、強盗被害が660倍にも及ぶリオデジャネイロ市では、経済の低迷による治安悪化で今年1~4月の殺人発生率が昨年同期より16%も増加。にもかかわらず、自治体の財政難で給料遅配が続いたことに業を煮やした警官たちは、仕事そっちのけでデモ行進にストまで打つ始末だ。

警官隊が「地獄へようこそ」と横断幕

 そんなさなか、五輪ビーチバレー会場に予定されていたコパカバーナ海岸で、バラバラ遺体の一部が発見された。

「女性か若い男性のものと思われる切断された右足と部位不明の人体の一部がビーチに漂着、一時はパニックでした。殺人事件として捜査すると警察は発表しましたが、続報はありません」(同)

 バラバラ遺体そっちのけでもなかろうが、ようやく警官の給料問題が政府の緊急融資で落着したのは遺体発見の3日後。治安に対する不安の払拭にはほど遠い。

 大統領の弾劾裁判が決まれば大統領代行の汚職疑惑が噴出、ジカ熱流行が収まらぬままデング熱も蔓延、さらには豚インフルエンザの流行拡大で死者が1000人を超えたと報じられる散々なブラジル。

 Dar Um Jeito(なんとかなるさ)が彼の国の信条というが――。