森田健作知事、五輪の合宿誘致でオランダ訪問 出張費用は倹約?

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 飛び出した先は、青春ではなく、海外だった。

 千葉県政担当記者が言う。

「森田健作知事の2020年五輪に向けた念願が実りましてね。7月6日、オランダ代表チームのうち、陸上など13競技、パラリンピックでは車椅子バスケなど9競技が事前合宿を千葉で行うことで合意したのです」

森田健作知事

 実は、各自治体が取り組んでいるのが、東京五輪の合宿誘致である。2002年日韓W杯では各地でキャンプが組まれた。“こんなところにアフリカの選手が”と驚いたアレだ。森田知事は7月3日から10日までオランダ、ドイツを訪問。オランダ五輪委員会会長と最終交渉を行っていたのだ。千葉県庁の東京オリンピック・パラリンピック推進課の担当者も、

「すでに米国陸上チームが千葉県で合宿することを決めています。五輪に向けた県内の機運を盛り上げるための取り組みの一つで、タイやドイツとも話をさせていただいています」

 と意気込んでいる。ここで、おや、と思ったムキもあるだろう。舛添前都知事がドジを踏んだ豪華出張問題である。航空券はファーストクラス、ホテルは最高級スイートの1泊19万8000円! 舛添氏は昨年のパリ・ロンドン出張で、都職員ら20名、総額5041万円の費用をかけ、問題になった。だが、先の担当者が胸を張るには、

「知事と随行員の計11名で旅費は約750万円となっています。飛行機は全日空のビジネスクラス、職員はエコノミーです。宿泊は県の規定である1泊2万4200円以内のホテルになっています」

 県の規定は国家公務員の旅費に関する法律に準拠している。飛行機に関して言えば、ファーストクラスを使用することも可能だが、あえてビジネスを使っているのだという。あらま、倹約家ってことかしら?

「ただ、知事の昨年の所得は約2537万円で全国の知事の中では3位。高給で知られています」(先の記者)

 出る杭、ではないけれど、報酬が飛び抜けて、打たれぬよう――。

週刊新潮 2016年7月21日参院選増大号掲載

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