リオ陸上女子の最有望は“旧帝大卒女子初の五輪選手” 才色兼備の鈴木亜由子

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 奇しくも東日本大震災がもたらしたリオ五輪師弟コンビの誕生である。

 6月27日、陸上の五輪代表選手が発表されたが、

「注目は、“旧帝大卒女子初のオリンピアン”です」

 と大手紙陸上担当記者が太鼓判を押すのは、5000メートルと1万メートルの代表に決まった鈴木亜由子(24)。

「中学時代から注目されていた彼女は、陸上強豪校の誘いを断り、進学校の愛知県立時習館高校に入学。そこで疲労骨折してしまい、雌伏の時を過ごします。その後、名古屋大学経済学部に合格。専攻は英国金融史で“勉強が忙しくて、あまり練習ができなかった”と。でも、それが怪我の治癒には幸いしたようです」(同)

 13年ユニバーシアード1万メートルで金。昨年の世界陸上では5000メートルに出場して9位で、8位入賞者に惜しくも0・29秒及ばなかった。今回は1万メートルにも出るが、こちらの方が有望だという。

「リオの女子トラック種目で入賞が期待できる唯一の選手と言ってもいい」(同)

 旧帝大卒、そしてご覧のようなキュートな笑顔、さらに世界に伍する脚力――天が三物を与えた、そんな彼女の所属は……日本郵政! 誰もが知る超巨大企業グループだけど、はて陸上部なんてあったかしら?

「たしかに2014年創部の駆け出しですが、監督の高橋昌彦さん(51)は、知る人ぞ知る名コーチ。有森裕子や高橋尚子らの指導にも携わっています」(同)

 同社広報部によると、

「創部の際に日本陸連などに相談したところ、東京電力長距離・駅伝チーム監督だった高橋氏が休部によって無所属になっていたことがわかり、監督に採用しました。スカウト活動は監督が中心で、鈴木も監督の熱意によって入部に至ったと聞いています」

 同部からは関根花観(はなみ)(20)も1万メートル代表に選出された。

「入賞ならアトランタ五輪5位の千葉真子以来20年ぶりの快挙です」(先の記者)

“ピンポン、速達でーす”と、吉報を届けておくれ。

週刊新潮 2016年7月7日号掲載

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