【熊本地震】次に危ない活断層 ワースト1位は「安曇野~諏訪湖周辺」地域

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 40人以上の死者を出した熊本地震は、現在もなお予断を許さない状況にある。21日発売の「週刊新潮」では、この未曾有の災害を14ページに亘って特集し、その中で「今後、地震が発生する確率の高い活断層」について触れている。

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 特集では複数の危険地域を紹介しているが、30年以内に地震が発生する確率を評価した「地震調査研究推進本部」の資料に基づき“ワースト”として名が挙がるのは、〈糸魚川―静岡構造線断層帯〉。ざっくり言えば、長野県安曇野~諏訪湖周辺にあたる地域だ。この活断層は600年ほどの間隔を空けて活動してきたが、直近の約800年は沈黙を続けている。30年以内の地震発生確率は「最大30%」と見積もられている。

被災地に残された爪跡

 一見、たった30%、と思われるが、

「今回の地震が起こった場所の一部である〈日奈久断層帯〉は、全国でも1、2と言っていいくらい、地震の発生確率が高まっていた地域です」

 と元京大総長の尾池和夫・京都造形芸術大学学長(地震学)は解説する。実際、先の資料によれば“30年以内に起こる可能性は16%”だった。1100年に1度目覚める程度の間隔だったが、ここ900年ほどは動きが見られなかったという。

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 特集ラインナップは他に、『「前震」から「本震」まで28時間!生死を分けた人間ドラマ』『「白木屋」と「笑笑」だけが営業する熊本「夜の街」事情』『「安倍総理の先走り広告」「民進党のバカつぶやき」永田町も揺れた!』など。

週刊新潮 2016年4月28日号掲載

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