「産後うつ」とどう向き合う? 小雪、ドリュー・バリモア……セレブママも例外ではない

ライフ 2016年4月14日掲載

 望んで妊娠・出産したにもかかわらず、育児中にどうしようもない不安や孤独に襲われ、ノイローゼ気味になってしまう「産後うつ」。その数は一般的なうつの5倍以上にも上るのだが、実態は案外知られていない。

 周囲からの祝福があればあるほど、幸せな時に愚痴を言うなんて母親失格――と、母親たちは自らの苦しさを“自主規制”してしまうのがその一因だ。

 産後の孤独感や自分が自分でなくなるような不安感は表だって言葉にされることが少なかったが、2012年に第一子を出産した女優・小雪が出産1ヶ月半後に出席したイベントで「最初は子どもをかわいいと思えなかった」と発言したことで、「この感情は自分だけではなかったのだ!」と安堵の涙を流した母親も多かったのではないだろうか。

 この発言がネットで取り上げられると、「目に入れても痛くないのが子どもなのに」「それでも母親か」という批判が巻き起こったが、それを上回るように「育児経験のある人なら共感できる本音」「芸能人なのに見栄をはらず、むしろ好感をもった」「本当に自分で世話をしている証拠」と、小雪さんの気持ちに共感、自分の気持ちを素直に話した勇気を賞賛する声が増えていったのだ。

 海外セレブとて、産後うつからは逃れられない。グウィネス・パルトロー、ドリュー・バリモア、ブルック・シールズなど、産後うつを患った経験を告白した女優も多い。グウィネス・パルトローは自身の体験についてアメリカの情報番組で語った際に、「自然と起こるもので、産後にそうなる女性はたくさんいる。だから理解するように努めているし、自分がそうだった時も、受け止めるのは本当に大変だった。でもこの話題をタブー視するべきではないから」と語った。

 望んで妊娠したにもかかわらず、思うままにならない身体の変化に悩み、産後、体験したことのないような孤独感に襲われた漫画家・はるな檸檬さんは、自身の不安だらけの妊娠出産を描いた『れもん、うむもん!――そして、ママになる――』のなかで、自身の経験を出版した理由を画像のように描いている。

『れもん、うむもん!―そして、ママになる―』あとがきより

 産後に辛い思いを抱える母親にとって何より必要なのは、子供の父親はもちろん、周囲の人の「産後の母親が不安定なのは、その人の人間性とはなんの関係もなく、ホルモンバランスが崩れているせいである」という正しい理解。そして「こんな気持ちになっているのは私だけじゃない」と思える連帯感だろう。

デイリー新潮編集部