マジっすか! 高倉健になる任侠「蛭子能収」

芸能週刊新潮 2016年1月28日号掲載

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 着流し姿に刀を持って遠目に見れば高倉健か。普段はテレビで笑いを誘う蛭子能収(えびすよしかず)(68)の眼光が鋭いぞ。

 6月4日の公開が決まった映画『任侠野郎』(徳永清孝監督、日本テレビと吉本興業の共同制作)で、蛭子は長編映画初主演。

 関東一円に名を轟かせた暴力団の元若頭の役。過去と決別し、クレープ屋を営んでいたが、昔の仲間と再会したことで、かつて親分の仇討ちのために犯した殺人の衝撃の事実を知る――。

「高倉健さんみたいな役ですが、自分でうまくできたとは思っていません」と語る蛭子だが、さてさて。

「ギャグやパロディではありません。蛭子さんで、かっこいい作品を作りたいという徳永監督の意向で始まっています。アクションシーンも代役なしです。義理がからんでヤクザに殴り込みをかけるという、健さんの任侠映画同様の展開で、蛭子さんの迫真の殺陣も見所なのです」(映画記者)

 徳永監督はバラエティー番組の演出で活躍してきたが、この作品はシリアス。橋本マナミやトリンドル玲奈など共演者も華やかだ。

「いつもの蛭子さんは健さんの対極。不器用ですから、と言えば、文字通り、ああ不器用なんだな、と思わせる。でも、ギャンブル好きのせいか眼だけは笑っていない時もある。ゆるキャラのようで毒もある。任侠の世界も案外似合っていますよ。漫画家にして俳優以上の存在感があるので、これまでにも請われて映画に多数出演しています」(同)

 実は蛭子は幼い頃から大の映画好き。22歳の時に長崎から上京したのは、シナリオライターに憧れていたからだった。2003年には短編映画『諫山節考』の脚本と監督を務めている。

『任侠野郎』では挿入歌も自ら歌う。蛭子の新境地。