松嶋、小倉、宮根も泣いた つんく♂手記「最後の言葉」

芸能

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 音楽プロデューサーのつんく♂が手記『「だから、生きる。」』が、いまテレビや新聞などメディアで大きな話題になっている。

 発売日当日は一時、各ネット書店のランキングで一位を独占するなど、その売れ行きもさることながら、手記の内容がテレビ番組で紹介されると、視聴者のみならず出演者の涙腺を崩壊させたのだ。

 手記では、これまでの人生を振り返るとともに、つんく♂が、喉頭癌で声帯を摘出するまでの苦悩などを赤裸々に綴っている。しかし、その辛い現実そのものというより、出演者達が一様に感動し、感涙するのは、つんく♂が家族にかけた「ある言葉」なのだという。

 9月8日、読売新聞に掲載された手記出版のニュースを受けて、その日のうちに、『「だから、生きる。」』を取り上げたのは、日本テレビ系の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」。 手記のなかから、声帯摘出手術の直前に、つんく♂が自分の声で最後に妻と子供に向けて伝えたメッセージが読み上げられると、ワイプで抜かれた司会者・宮根誠司の目がだんだんと赤く潤む。アシスタントを務める読売テレビアナウンサーの林マオも、そっと涙をぬぐう仕草を見せる。ゲストコメンテーターの気象予報士、河合薫も目頭を押さえ、涙をこらえるのに必死になっていた。

 その後も、発売日の9月10日には、つんく♂本人とも面識があるフジテレビ系情報番組「情報プレゼンター とくダネ!」で司会者の小倉智昭が、「一気に読んだ。読んでいて涙がとまらなくなる箇所があった。手術に向かう前、奥様に送ったメールのところ、気持ちが伝わってくる」と大感動。

 同日、日本テレビ系情報番組「スッキリ!!」でも同書出版のニュースを扱ったのだが、ミヤネ屋と同じく、術前に家族に宛てたメッセージが引用されると、司会者の加藤浩次の目にもうっすらと涙が。だが、ワイプで抜かれたコメンテーターの松嶋尚美は、それどこれではなく、みるみるうちに大号泣。VTRが終わってスタジオでコメントを求められると、本当に感動した様子で、自身の子供とのエピソードも交えながら、声を失ったつんく♂にエールを送っていた。

化粧が落ちるほど松嶋尚美を感動させた言葉とは一体どんなものだったのか。

『「だから、生きる。」』から引用する。

 ***

 いずれにしても気管切開をしたらもう話すことは出来ない。
 僕は、どうしても最後に自分の声で子供たちと話がしたかった。
 三人の子供に話したいことは山ほどある。
 でも、息苦しさは限界に近づいていた。

 (中略)

 ゆっくりと小さな声で子供たちと話をした。
 長男には、「お母さんの言うことをよく聞きなさい。この家で唯一の男の子なんだから、お母さんのことを助けなきゃダメだよ」。
 長女には、「素敵な声をしてるんだから、歌の練習をもっとしようね。お父さんの分も歌うって前に言ってたもんね」。
 次女には、「お姉ちゃんを見習ってお勉強もがんばるんだよ。大好きだよ……」。
 それぞれに短いメッセージを伝える。

 本当にありきたりなこと。
 どんな親でも言うようなこと。

 これが、自分の声帯で発した子供たちへの最後の言葉だ。
 その後、妻にもいくつかのメッセージを伝えて、最後に、いろんな口調で、妻の名前を何度も呼んだ。
 これからも、何万回となく呼べるものだと思っていた、妻の名前……。
 妻は泣きながら、僕の声を聞いていた。

                  つんく♂著『「だから、生きる。」』より

 ***

 辛い現実を受け止めて、しっかりと自分の言葉で家族への愛を語ったつんく♂さんの心情は、どんな境遇の人の共感を呼ぶのだろう。

デイリー新潮編集部