「ビールに枝豆」は危険 専門家がオススメするビールの新たな相棒とは

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 ビールと枝豆。あたかも卓上に置かれた塩と胡椒の瓶のように、ぴたりと相性抜群な両者に割って入る食材があらわれた。斯界の専門家がお勧めするビールの新たな相棒とは。

■ビールのつまみは「枝豆」より「アボカド」

 ごくごくビールで喉を潤したあと、左手の甲でぐいっと唇の泡を横なぐりに拭ったら右手には枝豆……。

 まず指摘しておかねばならないのは、枝豆とビールの共通点がプリン体であること。つまり、プリン体をつまみにプリン体を飲むというわけで、過剰摂取につながりかねないのだ。

 というわけで、より相応しい相棒として、米ハーバード大で、肥満や老化などの研究にかかわってきた大西睦子医師はアボカドの名をあげる。

「アボカドは“森のバター”と呼ばれるほど栄養価が高い。脂肪分が全体の20%もあるのですが、その多くがオレイン酸で、これは血液をサラサラにして動脈硬化を予防し、かつアボカドは糖尿病のリスクを下げてくれる非常にありがたいものなのです」

 加えて、老化防止に役立つビタミンEやA、C、その他多くのミネラルも含む。

「特筆すべきは」

 と大西氏が強調して、

「“すぐ満腹になれる”こと。アボカドは食物繊維が多く、消化に時間がかかりますから。ビールに枝豆が止まらなくなった経験がある方は多いはず。それは、アルコールがホルモンに作用し、食欲が出てくるから。アボカドならそれが防げるわけです」

 とはいうものの、

「“ビールを飲んで水分補給”という考えは捨ててください。アルコールは利尿作用があるので、飲んだ分以上に水分が出てしまう」

 そう柴田博・桜美林大学名誉教授が忠告するし、

「ビールの原材料であるホップにも利尿作用がある」

 と『医療法人アクア』理事長で、アクアドクターの異名を取る、石黒伸医師も警告する。新たな相棒はビール党に朗報とまではいかないのだ。

「特集 猛暑の夏の健康にいいのはどっちだ?」より

週刊新潮 2015年8月13・20日夏季特大号掲載