韓国は嫌い 日本は大好き!【中国人若者匿名座談会】

中国新潮45 2014年1月号掲載

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 ――今日は中国人エリートの若者3人に集まっていただきました。日中関係が悪化している中、なぜ留学先に日本を選んだのでしょう?

 私は中国の大学を卒業後、ゲーム雑誌の編集者をしていましたが、東京ゲームショウの取材で初めて来日したとき、日本人のオタク魂に感動したんです。探究心がすごく、礼儀正しくて。それで、仕事を辞めて留学しました。本格的に日本について勉強したいと思ったんです。

 私は中高生のときに日本のアニメにすごくはまったんです。「テニスの王子様」とか「HUNTER×HUNTER」とか、とにかく大好きで(笑)。実は高校のとき、東京都内の高校に短期留学したことがありホームステイも経験しています。その家のお子さんが東京大学に通っていて、いつか私も東大に留学したいと思うようになりました。ジャニーズの「嵐」にも憧れていたので、日本に来たかったんですね。

 同じく、幼い頃から日本のアニメやドラマをよく見ていて、影響を受けました。中国人はみんな日本のアニメが大好きです。三国志などのおもしろさも日本のゲームで知った、という人が多いです。

 私が高校の頃、日本の文化や街並みを紹介する「東京印象」というテレビ番組がすごく流行っていたこともあり、日本語を勉強するようになりました。その後日本語能力試験で一級も取ったので、大学では中日学生交流団体に参加したんです。そこで日本人留学生と会って話をしていく中で、「あ、日本は私の想像とは少し違うのかも」と思って留学を決めました。

 ――ご家族やお友達からの反対はなかったんですか?

 うちはなかったですね。大学から親元を離れ北京で暮らしていましたし、昔から自分のことは自分で決めるタイプだったので。今、両親は「あのときのあなたの決断は正しかったね」といってくれています。私も普通に中国で暮らしているよりも、ずっと豊かな経験を積むことができたと思っています。

 私は母から「どこの大学でもいいから必ず修士号までは取得して」といわれていたので、日本の東大に受かったときにも反対はなかったですね。本当はアメリカの大学院に行ってほしかったみたいですけど、私の英語力ではアメリカの一流大学に入ることは無理だとわかっていましたから。周りの友だちは日本が好きなので、私が日本に行く、といったら「うらやましい」って。ジャニーズのアイドルに会えるのかな、とか、アニメのグッズを買えるね、とかいわれました。

 ――「なんで日本なんかに行くのよ」なんていった人はいなかったの?

 いないですよ。東大は有名ですし。中国では東大と早稲田の知名度は抜群に高いんです。慶應や一橋などの有名大学のことは誰も知らないんですが(笑)。

 私も反対されるどころか、両親は日本が大好きですから喜んでいましたよ。ただ、留学以前に一度日本に来ることになったとき、ちょうど東日本大震災が起きて。そのときはさすがに両親も放射能問題を心配し、来日を取りやめたことがありました。友だちからは、日本が好きとか嫌いとかの感情面での問題ではなく、地震が多い国に行って本当に大丈夫なの? ということは聞かれましたね。

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