犯罪は予測できる

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犯罪は予測できる

被害者にならない方法
 ニュースを見れば、毎日のように恐ろしい事件が報道されています。この世からそんな事件がなくなればいい、そして、なにより自分や家族だけは被害に遭わないでいたい、と思うのが人情というもの。

 では、犯罪被害に遭わないためには、どうすればいいのでしょうか。そもそも、そんな方法があるのでしょうか。
 答えは簡単。いつどこで犯罪が起きるかを知ることができれば、被害に遭わずに済むのです。

予知と予測は違う
「そんなことできっこない」
「だったらこの世から犯罪なんかなくなっているはずだ」
 という声が聞こえてきそうですが、犯罪科学の専門家である小宮信夫・立正大学教授は「未来の犯罪を予測する」ことは可能だといいます。
 
 小宮氏によれば、「予測と予知は別物」であり、「『予測』には科学的根拠が必要だが、『予知』には科学的説明は不要」なのだとか。そして、予測の精度は科学的研究の積み重ねによって高めることができる、といいます。

 たしかに、スピルバーグ監督の映画「マイノリティ・リポート」で犯罪予知にあたっていたのは、科学者ではなく超能力者でした。

二つの防犯キーワード
 小宮氏は、まさにそのものズバリのタイトルをつけた近著『犯罪は予測できる』で、その場の風景から犯罪の危険性を見抜く方法を紹介しています。

 その名も「景色解読力」。「入りやすい」と「見えにくい」に注意することが、最大のポイントだそうです。

 誰もが入りやすい場所には、犯罪者も簡単に近づけるし、すぐ逃げることができ、また誰からも見えにくい場所では、犯罪者は目撃されることなく犯行を準備し、なしとげることができるからです。

人通りがあっても「見えにくい」場所もある
 しかし、人目があっても「見えにくい」場所もあるとか。たとえば、不特定多数の人が集まるところです。

 実際に、駅前広場や家電量販店が誘拐現場となった殺人事件が起きているように、人が多いほど注意は分散してしまい、何が起きても見過ごされてしまう可能性があるのです。

 もし自分自身や大切な人が、犯罪被害者になってしまったら。そして、それを予防する方法があったにもかかわらず、試みていなかったとしたら――。

 悔やんでも悔やみきれない気持ちになる前に、犯罪を予測する技術を磨いてみてはいかがでしょうか。

デイリー新潮編集部