「感謝の気持ちを持って飲みに行かないかんねん」…豪放磊落な酒豪“やしきたかじんさん”が明かした「破天荒なことするから芸人なんや」に託した思い

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交友も幅広く

 有名人を含め、友人・知人の数もハンパじゃない。

 ビートたけし(79)とは、島田洋七(76)が仲を取り持った。洋七が声をかけたら、「たかじんnoばぁ~」に「(たけしが)行ってもいいよと言うてんねんけど」と言い、出演が実現した。その条件の一つは「ギャラはいらない」だった。たけしがたかじんを認めているからこそだ。

 たけしはたかじんに、こんなアドバイスをしている。

「テレビなんてどこだって一緒だよ。東京だからって遠慮することはないって。好きなようにやればいいんだからさ」

 そんな交遊録の中で、たかじんの一番のシンパと思われるのは北野誠(67)だろう。北野はこれまでに何度か騒動を起こしているが、決定打になったのは09年のラジオでの発言。その真相はいまだにはっきりしないが、1年余り謹慎し、前掲書と同じタイトルのテレビ番組「たかじん胸いっぱい」(関西テレビ)で復帰した。

 北野には謹慎明けに「涙と笑いに酒人生」、16年には「今あるのはあの人のおかげ」というインタビューで、記者が話を聞いている。

 北野はたかじんと飲みに行った時のことを、こんな風に語った。

〈たかじんさんは、一軒に30分くらいで一晩で7、8軒河岸を変えるハシゴ酒が好き。15年くらい前に、ふたりで知らないスナックに飛び込むというアホな遊びをよくやってた〉

〈(ボッタクリの店に入って)ビール3本で勘定は12万円。高いっちゃ高いけど、芸能人相手に1人6万円ってボッタクリとしては微妙だよね。それでたかじんさんが“ケチなボッタクリはすんな。やるんやったら本気でやれ”って怒り出したの。そうしたら店員は慌てて請求書を20万円に書き直して持ってきた。で、たかじんさんは“これでええ”って満足げに払ってました。ホンマあの人、豪快ですわ〉

「守りに入ったらあかん」

「あの人のおかげ」では、謹慎明けにテレビ出演した「胸いっぱい」のことを語った。

〈この間の1年間を振り返ると、ホンマありがたいことですわね。僕自身が原因の無期限の謹慎やから、誰もが声をかけづらいもんでしょ。ほんでもそんな時に気遣って、メールくれたり、電話くれたり、それができるのがたかじんさんなんです〉

 そして、たかじんがよく言っていた言葉も教えてくれた。

〈俺ら芸人はテレビ見てるお客さんに生かされとるんや。せやから、感謝の気持ちを持って飲みに行かないかんねん〉

〈芸人は破天荒なことするから芸人なんや。守りに入ったらあかん〉

 30数年前、ペーペーだった筆者が初対面で、この言葉をたかじんから引き出すのはどう考えても無理だったと思う。いずれにしても、たかじんの回りにはいろいろある人生だからこそと思える話題、言葉が転がっている。

峯田淳/コラムニスト
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デイリー新潮編集部

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