「買収によって味が変わることはあり得ません」…資さんうどん「味が変わった」論争に専門家が断言 実際に「牛丼の味を変えた」吉野家は“倒産”の苦い過去

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味が変わって倒産

「ちなみに『人気が出すぎて倒産した』という珍しい事例としても有名です。吉野家の創業は1899年に遡りますが、1960年代からチェーン化を進めました。消費者の強い支持に支えられて店舗を増やしましたが、牛肉の輸入が自由化されていなかったこともあり、肉の調達が限界を迎えてしまったのです。そのためフリーズドライの牛肉やタレを粉末化するなどの対応策を講じたところ牛丼の味が変わってしまい、消費者にそっぽを向かれてしまいました」(同・千葉氏)

 2003年12月、アメリカでBSE(牛海綿状脳症)に感染した疑いのある牛が発見され、吉野家はアメリカ産牛肉の調達が不可能になった。

 吉野家は他国からの輸入も検討したが「味が変わってしまう」と判断して牛丼販売の休止を決断する。倒産という苦い経験から教訓を学び、英断に踏み切ったと言えるだろう。

 どんな経営者でも絶対に倒産は嫌なはずだ。資さんうどんの経営陣が味の統一に心血を注ぐほうが自然な姿だと言える。

 しかし「味が変わった」という批判は今もSNSに投稿されている。一体、なぜなのだろうか。

 前編【なぜ「資さんうどんの味が変わった」の声は止まないのか 買収をきっかけにSNSで批判が激化する「地域のソウルフード」だからこそのジレンマ】では、注目される資さんうどんの社長人事や、千葉氏の「批判しているのは店の味を愛する常連客ではないか」という非常に興味深い指摘を中心にお伝えする──。

デイリー新潮編集部

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