「織田くんクラスの若手はメジャーにはゴロゴロ…」 スカウトたちが「NPBスタート」を勧める理由 それでも引き留めが難しい納得の事情
米記者報道による波紋
巨人の水野雄仁編成本部長は「本当に素晴らしいピッチャーで、もう見た時から欲しいって思っていました。色々なことがありましたので非常に迷いましたが、最終的にこういう決断になりました」と硬い表情で織田を1位指名した理由を語っている。
このドラフト会議の翌23日に、巨人が松井新監督の就任を発表すると、織田を巡る報道が思わぬ形で過熱する。全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者が「情報筋によると、織田翔希は2027年の国際契約期間およびMLBドラフトのいずれにもまだ登録されていない」と発信した上で、「これは11月1日を前にした方向性の変更を示唆する可能性がある」と23日(日本時間24日)に綴った。国際アマチュアFA制度は、米国、カナダ、米国領以外の国や地域に在住する16歳以上、翌年9月1日までに17歳となるアマチュア選手と交渉、契約するためには、11月1日までにMLBに対象選手としての登録が必要となると定めている。
織田はこの登録が完了していなかったため、巨人との密約説がささやかれる事態に。その後に国際アマチュアFA制度の登録手続きはドラフト前に済ませていたが、米国でまだ登録選手として公示されていなかったことが分かった。
松井監督の直接出馬も
セ・リーグ球団の元編成部長は、「巨人と織田の密約は絶対にありえない」と断言する。
「一昔前は江川卓を入団させるために色々な手を尽くし、早大進学予定だった桑田真澄をドラフト1位で指名するなどありましたが、時代が違います。織田を他球団に指名させないために、囲い込みでメジャー挑戦を表明させることは危険すぎます。表沙汰になったら球団フロントの責任問題になりますし、松井監督が就任してチームを一新する中で球団のイメージを凋落させるような行為はあり得ない。巨人サイドも織田の気持ちを翻意できるか分からないが、誠心誠意を尽くして将来のエースとして必要であることを交渉で伝えることになるでしょう。松井監督が交渉の席に直接出馬することも考えられます」
その上で言う。
「正直なところ、現在の織田クラスの選手は、メジャーにはゴロゴロいます。それを考えれば、日本で技術を伸ばしてから渡米しても決して遅くはない。ただ、MLBは待遇面が抜群なので、巨人に限らず、日本の球団ではどこであっても、勝ち目はないでしょうが……」
松井監督は就任会見で報道陣から織田について質問が及んだ際、「ジャイアンツには、ジャイアンツにしかない素晴らしい環境があると思います。今後、球団の方々がもしジャイアンツに入団した場合には色々なプランを考え、彼にとって一番いいものを考えていくと思っています。今はそれ以上申し上げることは、なかなかできません」と言葉を選びながら答えた。直接出馬については「私が行くことによって、逆に迷惑になる場合もあるかもしれません。そこは慎重に、やはり彼の気持ちを第一に考えていきたいと思っています」と織田の胸中を察して明言しなかった。
メジャーか、巨人か。織田の決断が注目される。
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