「織田くんクラスの若手はメジャーにはゴロゴロ…」 スカウトたちが「NPBスタート」を勧める理由 それでも引き留めが難しい納得の事情
巨人の松井秀喜新監督(52)が30日の秋季キャンプから本格始動。その巨人と言えば、今月22日に都内で開催されたドラフト会議が話題となっている。事前にメジャー挑戦の意向を表明している横浜高の織田翔希投手を1位で強行指名して大きな波紋を呼んだのだ。その後に織田が米国の国際アマチュアFA選手、ドラフト対象選手としてメジャーリーグ機構(MLB)への登録手続きがされていないことを全米野球記者協会に所属するアメリカの記者がSNSで発信したため、巨人との「密約説」がささやかれる事態に。織田は初志貫徹でメジャー挑戦の意志を貫くのか。入団を熱望する巨人は松井新監督が交渉に直接出馬する可能性があり、動向が注目される。
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世界一になりたい
「巨人と織田はできているの?」
強行指名の衝撃ゆえか、ドラフト会場では、他球団のスタッフが思わずそんな言葉を口にしていたという――。
それもそのはずだ。ドラフト会議からさかのぼること1週間前。織田は横浜高で記者会見を開き、NPBを経ずにメジャー挑戦の意向を表明した。報道によると、織田は「小さい頃はNPBさんにもすごく夢を持っていました。本当にNPBを通った方がメリットのほうが多いことがあるかもしれませんが、世界一でプレーしたいという、本当のこの思いが1番背中を押してくれたといいますか。たくさん悩んでたくさんの方々と本当にお話しさせていただいてすごく悩みました。やっぱり一番は自分の気持ちを、世界一でやりたい、世界一になりたいという思いがあったので決めました」と決断の理由を明かしている。
ドジャースが熱心
会見後、パ・リーグ球団のスカウトは複雑な表情を浮かべていた。
「ドジャースが熱心だと聞いています。契約金など条件面でNPBの球団は太刀打ちできません。大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希が在籍していますし、織田はマイナーからのスタートになりますが日本人選手が溶け込みやすい環境と言える。NPBで1位指名する球団はないんじゃないですかね。入団拒否で1位の枠を失うデメリットが大きいですから」
一方で、アマチュア野球を取材するライターは違った見方を示す。
「ドラフトの目玉と評される高校生が、直接メジャー挑戦するのは初めてのケースになりますが、NPBにも威信があります。日本の未来を背負うエースをMLBに渡したくない思いは各球団にあるはず。特にソフトバンクは投打に充実した戦力なので、1位指名でリスクを冒せる。織田は北九州市出身で好きな球団にソフトバンクを挙げていたことから、強行指名が考えられました。あと、中日の評価も非常に高かったので指名の可能性があるかなと。蓋を開けてみれば、巨人が指名したのは意外でしたね。将来のスラッガーが必要であることを考えると、『投打の二刀流』で底知れない潜在能力を秘めた菰田陽生(山梨学院)を1位で予想していました」
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