老朽化、資材高で注目集める「3Dプリンターで造った駅舎」…第1号の「初島駅」は竣工から1年でどうなったか 実際に現地を訪れると思った以上に
重要文化財になる可能性は
明治以降の産業遺産が文化財の視点から注目されており、鉄道の駅や橋の重要文化財指定が進んでいる。信楽高原鉄道(旧国鉄信楽線)の第一大戸川橋梁は戦後の1954年の架橋でありながら、2021年に重要文化財に指定されているが、これは日本初の本格的なプレストレスト・コンクリートを使用した橋である点が評価されたためである。
基本的に、“日本初”や“世界初”の枕詞がつくものは文化財になりやすい。そういった意味で、日本初どころか世界初の3Dプリンター製の駅舎である初島駅は、将来、重要文化財に指定される最有力候補であろう。一般的に、竣工から50年経てば文化財に指定される資格が得られるとされるが、それまで美しい白亜の駅舎を維持していってほしいと思う。
3Dプリンター製の駅舎は維持管理や手入れもしやすそうで、残しやすいのではないかと考える。デザインもユニークな初島駅は、50年後には地域の重要な観光資源になっている可能性もあるため、今から大切に守っていただきたいものである。


















