高校生のドラフト指名が8年前の半分以下に激減! 「早ければ2、3年で戦力外」現役スカウトが明かす“高卒プロ入り”が減った理由
プロ野球ドラフト会議で、高校生の指名が減っている。10月22日に行われた今年のドラフト会議では、支配下76人、育成51人の計127人が指名されたが、支配下で名前を呼ばれた高校生はわずか18人。2018年の37人と比べると、半数以下にとどまった。【西尾典文/野球ライター】
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高卒選手への厳しい現実
今年の支配下指名選手をカテゴリー別に見ると、高校生18人、大学生(海外を含む)37人、社会人16人、独立リーグ・ファーム球団5人という内訳だ。昨年の高校生は19人にとどまっており、減少傾向は今年に限った話ではない。
2018年は根尾昂(大阪桐蔭→中日1位)、小園海斗(報徳学園→広島1位)、藤原恭大(大阪桐蔭→ロッテ1位)の3人に人気が集中するなど、高校生に豊富な逸材がそろっていた。しかし、近年はドラフト上位候補と評価されながら、プロ志望届を提出せず、大学や社会人野球に進む選手が増えているという。
背景には何があるのか。ある球団のスカウトは、次のように説明する。
「プロ志望届を提出すれば指名されるレベルの選手が、大学や社会人を選ぶケースが増えています。理由は一つではありませんが、プロ側の“見切り”が早くなったことは大きいですね。昔は高卒の選手を育てるには5年くらいかかると言われていましたが、今では早ければ2、3年で戦力外になる。それなら大学や社会人で力をつけてからプロを目指そうと考える選手や、アマチュアの指導者が増えているのは確かです。大学や社会人による勧誘は年々早くなっており、高校3年生になる前に進路が決まっている選手が少なくありません。さらに織田翔希(横浜)のようなスーパーな選手には、メジャー球団から誘いが来る。高校生の指名は今後さらに減るかもしれませんね」(関東地区担当スカウト)
実際、今年は高校生屈指の左腕と評価されていた高部陸(聖隷クリストファー)が早くから大学進学を選択。高校ナンバーワン捕手の呼び声が高かった山田凜虎(智弁和歌山)、U18侍ジャパンで活躍した遊撃手の福島陽奈汰(東海大熊本星翔)は、プロ志望届を提出しなかった。
さらに、現在の高校2年生の中には、すでに強豪大学への進学が内定している有力選手がいるという。
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