「玉川徹」氏、また謝罪 思い込み、勘違い、逆張りでも「テレ朝」が起用し続ける理由
“逆張り”は自白済み
民放プロデューサーは言う。
「皆さんがどこまでリアルタイムで番組を見て、発言しているのかは分かりませんが、いつもなら玉川氏の危ない発言に間髪入れずにダメ出しや修正をしてたしなめる羽鳥アナも、今回は結構、同調していたんですけどね」
確かにそうだが、羽鳥アナに対する批判はない。
「玉川氏のかつての問題発言と一緒くたにしている批判が目立ちますが、今回の発言は種類が違うように思います」
玉川氏の失言で有名なのは、安倍晋三元首相の国葬を電通の仕切りと発言したことなどがある。
「これは彼特有の思い込みや勘違いで、明らかな誤りでした。同様に、帯状疱疹ワクチンについて『50歳以上は保険適用』と言ってしまったこともありましたね」
そして、いわゆる“逆張り”発言も多い。
「これはスタジオを盛り上げるためにあえて反論を唱えるものです。これについては彼自身が番組内でわざとやっていることを明かしたことがあります。羽鳥アナと二人で飲んだ際に『僕が悪役をやるので(羽鳥アナは)善人に専念してください』と提案したというのです。もちろん羽鳥アナは『憶えていません』ととぼけていましたが、玉川氏の逆張りは計算ずくですよ」
それに一喜一憂するのも馬鹿らしい。何より彼の思うつぼではないか。
カーテンコール
「ただ、今回は違いました。彼は羽鳥アナから『玉川さんは健康のためなら死ねる』とからかわれるほど健康オタクの人です。番組を見続けていれば分かりますが、男性の日傘が流行る前から日傘を推奨していましたし、アンチエイジングのための一家言もある。今回の薄毛対策もその一環ではあったと思います」
しかし、例えが悪かった。
「わざわざ《ホームレス》と具体的に言う必要はなかったし、加えて《あれだけ汚い生活》と言う必要もなかった。『髪を洗ってない人にもフサフサな人がいる』で済んだはずですが、具体的に言いたくなっちゃうんでしょうね」
昭和の人である。だが、今の時代はそれが許されない。
「新宿駅の地下道に“ダンボール村”があった90年代は、ホームレスの肩を持つのは支援者か左派の活動家ばかりでしたけどね。今は社会が優しくなったわけではないけれど、そうした発言を手ぐすね引いて待っている人が少なくありません。それが玉川氏の発言だからこそ攻撃したいという人もいるでしょう」
そのためか、今回はその日のうちに番組内で謝罪している。
「放送中に苦情が来たのか、ネットでの反応を気にしたのかはわかりませんが、スタッフに謝罪するよう言われたのでしょう。その際に玉川氏があえて《ホームレスの方々に対して》と謝罪しているのは、ホームレスじゃない人に謝るわけじゃないぞという彼なりの反発だったかもしれません」
とはいえ5日後の10月27日、テレ朝の西新社長も定例会見で謝罪することとなった。
「発言につきましては本人が既にお詫びを申し上げている通りですけど、改めてお詫び申し上げます。当該の発言は差別や偏見を助長しかねない不適切なものであり、本人が深く反省しておりますのは当然のことであります。我々としても重く受け止め、今後の適切な放送に努めてまいりたいと思います」
もちろん玉川氏の降板には触れることはなかった。「モーニングショー」の年間平均視聴率が民放の同時間帯で8年連続トップ(NHKを含めると5年連続トップ)を続けているのは、玉川氏の言動が話題となることも要因だろう。
「番組の好調が続いているのも、切り取りの発言に過剰に反応してSNSに投稿している人のおかげもあるでしょうね。26日に玉川氏が番組を休んだことも『降板か!』なんて騒いでいた人が見受けられましたが、彼が今年は夏休みを2回に分けてとることは発表済みでした。そんなことでも話題になるのですから、他局から見れば羨ましいほどです。羽鳥アナが番組のエンディングで『今日もご覧いただいてありがとうございました』と言うと、玉川氏もほかのコメンテーターもテーブルに頭がつくほど深々と頭を下げるじゃないですか。あれって芝居のカーテンコールみたいなものですよ。朝っぱらからお芝居を観てくれてありがとう、って」
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