なぜ日本唯一の寝台特急の“シャワーカード”が転売されるのか…「サンライズ瀬戸・出雲」に乗ってみて分かった“トラブル続発”の理由
23時を過ぎたらラウンジで会話しないで
翌日、列車は何のトラブルもなく早朝の岡山駅に到着した。騒音に悩まされることもなく安眠できてしまったため、列車名にもなっている“夜明け”を見逃してしまったのが残念である。筆者以外にも岡山駅で下車する人は多く、ここで列車は切り離され、「サンライズ瀬戸」は四国方面へ、「サンライズ出雲」は山陰方面へと向かっていった。
さて、SNSでは、乗客のマナーが悪いとか、モラルがなくなっているという情報があったので心配していたが、少なくとも取材を行ったこの日に関しては治安が悪い印象は感じられなかった。もちろん日によって違うとは思うが、少なくとも今回のレポートの内容が辛辣なものにならなかったのは、幸いといったところだ。
とはいえ、気になったことも多少ある。23時を過ぎてもラウンジで酒を飲む人たちがいたことだ。アルコールが回っているようで、結構大きな声でしゃべっている。個室が並ぶ通路でも聞こえる声量だった。さすがに23時を過ぎたら静かにしてほしい。車窓に流れゆく夜景を眺めながら、しみじみと酒を飲んでほしいものだ。
寝台特急は確かに非日常の空間である。エンタメ要素を感じる気持ちはわかるが、あくまでも公共的な空間と心得て、羽目を外し過ぎない程度に旅を楽しむことが重要といえよう。


















