鍋で煮られた頭部が…【香港モデル女性バラバラ殺人】公判開始 ついに明かされる「巨額のカネのやりとり」と「生臭すぎる人間関係」
公判はすべて英語で進行
2023年2月24日、香港郊外の民家で有名モデル・インフルエンサーの蔡天鳳(アビー・チョイ、28=当時、以下同)さんのバラバラ遺体が発見された。大鍋に煮られた頭部、冷蔵庫に両脚……本当に人間の仕業なのかと誰もが思うほどの惨さ。発見から間もなく、アビーさんの元夫を含む元義家族と周辺の人物が逮捕されたことも、香港社会に衝撃を与えた。
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結果、「謀殺(殺人)」と後に「合法的な遺体埋葬の阻止」でも起訴されたのは、元夫・鄺港智(28)と元義父・鄺球(65)、元義兄・鄺港傑(31)。それから約3年半後、現在の香港ではこの3被告の公判が連日報道されている。
「9月21日の初公判から数日は、日本の公判前整理手続に近い議論と陪審団の選出でした。抽選で選ばれた68名から陪審団9名が決まったものの、翌日に『審理によるストレス』で持病が悪化するとして1名が辞退。最初の抽選からやり直しです」(現地に詳しいジャーナリスト)
選に漏れる理由は複数あったが、注目されたのは「英語力」である。
「裁判官と主任検察官、3被告の主任弁護人3名が英語を母国語とする海外籍のため、公判は英語で進行します。裁判官は以前なら理解できる陪審員が多かったこと挙げ、英語ができないフリをした免除申請にクギを刺しました。ただ近年は、いくつかの調査で英語力の低下が指摘された事実もあります」
検察側「元義父が元夫および元義兄と共謀」
日本の冒頭陳述にあたる検察側の「開案陳詞」は公判7日目から始まった。「謀殺」は3被告とも否定し、「合法的な遺体埋葬の阻止」は元夫と元義兄が認めている。
「事件発覚当時から、裕福なアビーさんに元義家族が“寄生”していたという背景が盛んに報じられました。公判でも検察側は、犯行動機の根本は金銭にあると主張しています。つまり公判では、犯行に至るまでの人間関係や金銭の流れなどがつまびらかにされるわけです」
アビーさんは18歳だった2013年、インターナショナルスクールで知り合った元夫と結婚。2児をもうけたが別居となった。
「アビーさんは2016年に、有名飲食チェーン『譚仔米線』創業者一族の御曹司と結婚披露宴を行いました。こちらも2児に恵まれましたが、事実婚と言われています。一方では元夫一家の生活費を負担。関係が悪化した大きなきっかけは、アビーさんが約6000万香港ドル(約12億円)で購入していたマンションの売却案だったといいます」
当時の香港では複数の不動産を所有すると税負担が重くなったため、アビーさんはこのマンションの名義を元義父とし、元夫一家を住まわせた。が、2022年に売却と転居を提案したところ、元義父から激しい抵抗を受けたという。
「検察側は、アビーさんを殺害すれば住み続けられると考えた元義父が、元夫および元義兄と共謀した犯行と主張しています。ほかにも犯行現場の民家を選んだ理由や、被告たちがミンチ機や大鍋、電動ノコギリなどを購入した時系列、遺体解体の詳細、殺害に使用されたとするハンマーの柄から元夫のDNAが検出されたことなどを提示しました」
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