巨人「3年連続CS敗退」の責任は誰にあるのか 元巨人4番は「ファンの猛烈なブーイングは橋上監督代行や選手ではなく、フロントに向けられるべき」

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 逆転優勝の可能性にファンの注目が集まっていた巨人は、勝率5割4分3厘の2位でペナントレースを終えた。首位の阪神には2・5ゲーム差まで猛追したが、あと一歩が足りなかった。そしてクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージでは3位のDeNAとホームの東京ドームで相まみえた。先に2勝したほうが勝ち抜けというルールだったが、巨人は2・5ゲーム差を付けていた“格下”にまさかの2連敗。DeNAの“下剋上”を許してしまった。(前後編の前編)

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 野球解説者の広澤克実氏は、ヤクルト、巨人、阪神でプレー。3球団で4番を務めた経験を持ち、巨人には1995年から99年まで在籍した。

 その広澤氏はCSのファーストステージが始まる前から「DeNAが巨人に勝つ可能性がある」と予想していた。

「大前提として、今シーズンの巨人は戦力が不足していました。試合を任せられるエースも、岡本和真選手の穴を埋める不動の4番打者もいません。さらにシーズン途中で阿部慎之助監督が現行犯逮捕され、辞任するという大変な事態も発生しました。にもかかわらず、シーズンを2位で終えたのです。チームは『よくやった』と賞賛されて当然でしょう。そしてCSですが、経験値の差が勝敗に大きな影響を与えると思っていました。巨人は若手主体のチームで、橋上秀樹監督代行も短期決戦の指揮を取るのは初めてです。一方、DeNAは2024年に日本一に輝きました。どう短期決戦を戦うかという“ノウハウ”がチームに蓄積されていたのです。その差が明確に出た2試合だったのではないでしょうか」

 とはいえ、東京ドームでの2連敗が屈辱だったのは間違いない。CS敗退が決まるとスタンドのファンに挨拶しようとした巨人の首脳陣や選手に向かい、巨人ファンが激しいブーイングを浴びせて賛否両論の議論を巻き起こした。

最後の日本一は2012年

「繰り返しになりますが、監督代行やコーチ、選手は頑張ったのです。ならば巨人がペナントレースで優勝を逃し、2位だったにもかかわらずCSで敗退した理由は何だったのでしょうか。それは巨人のフロントがチーム編成に長期的な視野を欠き、戦力の充実に失敗してきたからです。おまけに巨人は3軍を持つチームです。本格的な3軍を運用しているのは他にソフトバンク(註:4軍制を採用)と西武しかありません。本来なら他球団から『巨人は育成に資金を投じられて羨ましい』と嫉妬されるべきなのに、全く機能していないのです。2軍制のチームより、フロントの罪はより重いと言わざるを得ません。巨人ファンがブーイングする気持ちは分かりますが、それは首脳陣や選手ではなく、フロントに向けてほしいと思います」(同・広澤氏)

 巨人は「来シーズンこそセ・リーグを制し、CSも突破して日本シリーズで優勝する」準備を始めることになる。

 改めて振り返ると、巨人が最後に日本一に輝いたのは何と2012年。久しく“栄光”から遠ざかっていることが分かる。そのため最近は「球界の盟主」という言葉も聞かれなくなった。

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