ドラゴンズ新監督「工藤公康」が語っていた「監督は中間管理職」 組織図を書いてわかった自分の立場 コーチと合議制にしていきなり出た成果とは

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中間管理職は「決める人間」ではなく「準備する人間」

 しかし、自分たちが考えたオーダーで試合に臨む可能性があるとなると、コーチたちの目の色は明らかに変わりました。自分がホークスの勝利に欠くことのできない存在であるという自覚が生まれたのです。

 この経験から私が得た結論は、「監督」すなわち「中間管理職」とは「決める人間」ではなく「準備する人間」だということでした。みんなが意見を言い合える場をつくる。原案をつくる。根拠を聞かれたときに説明できるように映像やデータをチェックしておく。自分にはなかった素晴らしいアイデアがコーチから出てくることに期待する。そうしたことを“机上の空論”で終わらせず、実際に準備しておくことが求められていたのです。

〈工藤氏の試みは功を奏し、ホークスは17年に見事、リーグ優勝と日本一を奪還した。

 もちろん、氏が変革したのは監督とコーチの関係だけではない。コーチを通じて、現場でプレーする選手たちとの関係改善にも乗り出していったのだ。その背景には、16年に喫した手痛い失敗があった。〉

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 監督としての工藤氏を大きく変えたという、その「失敗」とそこから得た「教訓」とは何か。【後編】で詳述する。

工藤公康(くどう・きみやす)
1963年、愛知県生まれ。名古屋電気高校(現:愛工大名電高校)卒。82年にドラフト6位で西武ライオンズに入団。以降、福岡ダイエーホークス、読売ジャイアンツ、横浜ベイスターズなどに在籍し、現役中に11度の日本一に輝く。2011年に引退後、15年から7年間にわたり福岡ソフトバンクホークスの監督を務める。主な著作に『プロ野球の監督は中間管理職である』など。

デイリー新潮編集部

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