国連側報道官も日本マスコミに「いい加減にしろ」と…92年「自衛隊PKO派遣」をワイドショーネタにした現地取材班の「国辱的行状」
1社が“相場”を引き上げてエスカレート
総勢18名を投入するといった“熱心”な局が出てくると、他局も黙っているわけにはいかない。概ね、新聞社、通信社は1社あたり記者・カメラマンで10名前後、テレビ局はその倍近い人員を投入している。
「うちは他局に引っ張られたという感じですね。10月12日から2週間、3クルーでやる予定だったんですが、他社が物凄い量を投入するということがわかったので、結局うちも4クルー体制、総勢14人に増やすことになりました」(別局の関係者)
報道合戦は、一部の局に引きずられる形でエスカレートしていったようである。現地での“人件費”も1つの局に引きずられて高騰しており、
「例えば通訳は基本的にカンボジアの外務省の職員がガイドとして取材班に必ず1人つくことになっているが、これは外務省に対して1日20ドル払えばいいことになっている。ただ、当然チップも払うわけで、1社がその“相場”を引き上げると、すぐ口コミで伝わりますから他社はそれに追随せざるを得ないんです。
例えばこちらから映像を送るセンターがあって、各局利用させていただいているんですが、そこの職員にあるテレビ局がドルを気前よく配ったことがあった。以来、どの社も余分なお金をあげざるを得なくなってしまって、それがどんどんエスカレートしているんです……」
カンボジアで堂々と「ワイドショー取材」
現地のさる新聞特派員氏が自戒をこめて言う。
「報道陣の中で、ここがカンボジアだという感覚が完全に欠如している人間が多いのは事実ですね。今回、関西の自衛隊が派遣されているという事情もあって、東京以外の報道関係者も大勢来ていますが、英語がわからないので、取材対象はもっぱら日本人だけに限られているようなんです。
そして完全芸能ショーというか、ワイドショー化した取材をやっているといっていいと思います。自衛隊が来ると、50人ぐらいがドドーッとかけより、一斉に質問を浴びせるような取材ですからね。あまり大きくは報じられていませんが、PKOの外国の部隊はすでにマラリアや地雷による爆発で10人も死亡しているんですよ。そんなところで自分が取材に当たっていることを果たしてどのくらいの人が理解しているのか……」
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