「これじゃウラ麻生内閣…」の声も高市首相が「麻生頼み」に徹した理由…萩生田氏でも武田良太氏でもなく「鈴木幹事長」続投を選んだ背景

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林のバックには古賀誠

 小林には重要閣僚への期待もあったようだが、ここは麻生の意向で政調会長続投に決まったとされる。

 もっとも、この3人が総裁選で高市に戦いを挑むことも決してあり得ないことではない。しかし、政権内にとどまる限り、「反高市」として動きづらくなることは確かだ。

 逆に、最後まで去就が分からなかった前総務相の林芳正は結局、閣外に去った。

 林の総務相留任には麻生も難色を示したとみられる。林のバックには、既に政界を引退したとはいえ、福岡で麻生と長年対立してきた元幹事長・古賀誠の存在がある。

 党内リベラルのハト派に位置付けられてきた宏池会(旧岸田派)出身の林は、保守タカ派の高市とカラーが異なり、対極にある。

 中国への姿勢に関しても、かつて日中友好議連会長を務めた「親中の林」と、台湾有事発言で日中対立を招いた「反中の高市」と色分けできる。消費減税に慎重姿勢を示し財政規律を重んじる林と、「積極財政」を打ち出す高市との違いもある。

 つまり、林は自民党内で「反高市」の受け皿的な存在になり得るわけで、「ポスト高市」の有力候補として、高市を脅かす存在となる可能性がある。

駆け巡った「林は留任」情報

 もともと、「次の総裁選で、林が高市と戦うという気持ちがあるなら、最初から高市改造内閣の閣僚に起用しなければいい」(麻生氏周辺)という考えは筋が通っている。

 一方で「林も閣内に取り込めば、総裁選には出にくくなる」(自民関係者)との見方もなくはなかった。「林は留任ではないか」との声がぎりぎりまで残っていたのは確かだ。

 党内にはこんな話が残っている。「高市は林に総務相の留任を求めたが、林はいったん固辞。それでも高市はしつこく要請し、林は受け入れた。それを産経新聞がつかんで、独自の総務相留任報道につながった」(自民関係者)というものだ。

 事実なら、高市も当初は、林を閣内に取り込もうとしたようだ。しかし、他のメディア各社はウラが取れず、林の去就は最後まで打てなかった。

 結局、高市は林を閣内で起用しなかった。その理由について記者会見では説明を避けた。

 林は何と語っていたか。総務相退任の記者会見で、林は「人事に関することは答えを差し控える」と繰り返した。

「後ろ髪を引かれる気持ちは?」と質問を受けると、「後ろ髪はあまりないもんですから」と冗談で返して笑いを誘った。

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