15歳の腐乱遺体で発覚「大牟田4人連続殺人事件」 警察署で自分の頭を撃った「組長」と、観音様の刺青を背負った「女親分」の凶悪家庭

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 2004年9月21日、福岡県の諏訪川に浮かんだ少年の遺体をきっかけに発覚した「大牟田4人連続殺人事件」。父母と息子2人で4人の命を奪うという残忍さに加え、ずさんな計画と行き当たりばったりの経緯も社会に衝撃を与えた。一家4人全員が死刑判決を受け、間宮祥太朗主演の映画「全員死刑」(2017年)の原案としても知られるこの事件、一家の中で一体何が起きていたのか――。

(全2回の第1回:「週刊新潮」2004年10月7日号掲載記事を再編集、加筆訂正しました)

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署を訪れた夫が拳銃で自殺未遂

 福岡県大牟田市の中心部を東西に横切り、有明海に流れ込む諏訪川。2004年9月21日午前、その川面に上半身裸の男性遺体が浮かんでいるのを、通行人が発見した。

「首と両足にはそれぞれ錘として、1個5~6キロのコンクリートブロックがくくりつけられていた。死後3、4日は経過していました。腐乱して体内にガスが溜まり、川底からゆっくりと浮かび上がってきたのでしょう」(地元記者)

 県立高の1年生、A君(15=当時)の変わり果てた姿だった。暴行を受けたようで、歯はすべて折られていた。首に絞められた跡もあり、死因は窒息死。A君の他に兄のB君(18)と友人のD君(17)、母親のCさん(58)も姿を消していた。

 22日未明、大牟田署は北村真美(45)を逮捕した。容疑は死体遺棄。Cさん一家を知る真美は先に参考人として呼び出されていたが、「A君の遺体発見現場近くで不審な女が目撃された」との情報を突き付けられ、橋の上から遺体を棄てたことを認めたのだ。さらに真美は「他の3人の死体も車ごと諏訪川に棄てた」と供述した。

 夜が明けて諏訪川の捜索が始まった一方、大牟田署では不可解な発砲事件が起きた。午前9時過ぎ、任意の参考人として署を訪れた真美の夫、暴力団・北村組組長の実雄(60)が通された取調室で自分の頭部を撃ち、重傷を負ったのだ。署内は一時、大混乱に陥った。

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