「子供の教育資金500万円を失い借金200万円」アミューズメントカジノでギャンブル依存症が再発 50代会社員を救った「老いた母の涙」
母が用意してくれた「6つの封筒」
徐々に子供の教育資金も含まれる貯金500万円は底をついていき、クレジットカードのキャッシングに手を出すように。そして借金が200万円を超えたとき、また希死念慮に苛まれるようになった。子供の学費の引き落としがからなくなりそうになったからだった。
「結局、また母親に泣きつくしかなかった」
Aさんは実家近くの喫茶店で老いた母親と向き合った場面が忘れられない。
80歳の母親はカバンから50万円が入った6つの封筒を取り出した。無心をしたのが土日だったので、銀行窓口が開いておらず、ATMの1回の引き出し上限の50万円を数箇所、2日に分けて駆け回り、300万円を用意してくれたのだった。
「いつの間にか頭髪が真っ白になってしまったお袋が泣いて言う。『お前、これが本当に最後だよ。もうお母さんは死ぬんだからこの先は助けられないんだよ。もう一度ギャンブルやりたくなったらお母さんのこの涙を思い出して』。五十路を過ぎて親に苦労をかける自分が心の底から情けなかった」
あれから半年。ポーカーは一度もやっていない。だが、ポーカーやギャンブルが社会悪だとは思わない。
「適度にやれば面白いゲームです。自分には合っていないだけのこと。一昔前は大学生になったら先輩に雀荘に連れて行かれるのが、大人の通過儀礼みたいなところがありましたが、今はポーカーに取って代わっただけのこと」
ただ、今のポーカーブームは加熱しすぎだと語る。
「自分の息子くらい年の離れた学生さんと一緒によく卓を囲みましたが、横で『昨日も3万円負けたが、今日も5万円いきそうだよ』とベソをかいているんです。競技だとかマインドスポーツとか言う前に、本質はギャンブルだということを社会で認識した上で、規制していく必要はあると思います」
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