就活中の大学生にこそ知ってほしい「コンサルは転職に強い」の落とし穴…自分の市場価値を上げ続ける「ステップアップ疲れ」の“しんどい”実態

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 就職活動となれば、東大・京大をはじめ一流大学の学生が殺到するコンサル業界――。その知られざる“しんどい勤務実態”を、経営コンサルタントで芸人の筆者は嫌というほど目にしてきた。だが、“高給を稼ぐコンサル業界のエリート”がしんどい理由はそれだけではないのだ。9月18日に発売された拙著『コンサルたちの憂鬱 転職無限ループ脱出マニュアル』(BOW BOOKS)の内容から、転職に強いがゆえに「いつまでも転職し続けがち」な、コンサルキャリアの落とし穴を解説する。【松本昌平/元官僚芸人まつもと】(全2回の第2回)

 第1回【“タフで優秀な若者”はなぜ数年でコンサルを辞めるのか…「プロは言い訳をしない」と洗脳され、休日返上で“無理ゲー”な仕事を続けるエリート会社員の実態とは】からの続き。

「ステップアップ疲れ」

 実は、コンサルは辞めた後も苦しい。

 筆者はコンサルを辞めた後の典型的な転職先を整理した上で、転職と生き残りの難易度をまとめてみた。

 すると、JTC(Japanese Traditional Company)以外の転職先は、生存難易度が高い。つまり、コンサルを辞めて別の企業に入社したとして、定年退職に近い年齢まで働き続けることは難しいのだ。もちろん、そこには様々な理由があるだろう。とはいえ、そうなると、またいつか転職しなければならない。そして、転職を続けるためには自分の市場価値を上げ続けないといけない。これがしんどい。いわば「ステップアップ疲れ」ともいえる状況に陥るのである。

 とはいえ、コンサルは目先の転職には強い。転職先のバリエーションも圧倒的に豊富だ。

 それは、論点設計、構造化、仮説思考、定量分析といったコンサルスキルの汎用性が極めて高いからだ。

 ただし、これはビジネスにおける英語のようなものである。英語が話せればどの国にも行ける。だが、英語が話せるだけでは、どの国の市民にもなれない。「どこでも行ける」は、しばしば「どこにも根を張れない」になる。便利なパスポートではあるが、住民票にはならない。

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