阪神7連敗より“お粗末”な巨人、3連敗で首位奪還を逃すとは…相変わらず打線には疑問アリ 丸と坂本をいまスタメンで使わずいつ使うのか【柴田勲のコラム】
マジック点灯チームの7連敗は記憶にない
ソフトバンクが3連覇した。まずはおめでとうと祝福したい。ぶっちぎりだった。開幕前、優勝と予想していた。1年間通しての総合力が他球団とは全く違う。日本ハムは連勝すれば連敗する粗っぽさがあると見ていた。いまは日本シリーズで巨人が対戦することを願っている。さて、セ・リーグだが、阪神が巨人に首位の座を「どうぞ、どうぞ」とすすめているのに、巨人は「結構です」と押し返している――。
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柔らかく言えばそんな図に思えたね。巨人が首位奪還のビッグチャンスをみすみす逃した。阪神に0.5ゲーム差と迫って迎えたDeNA戦に3タテを食らった。阪神もまた中日に3連敗して連敗は7まで伸びた。
私は1962年にプロ野球人生をスタートさせた。81年の引退以後もずっと関わってきたが、マジックが点灯しているチームの7連敗は記憶がない。
阪神はお粗末だけど、追いかける巨人が3連敗……輪をかけてお粗末だ。こんなチャンスはそうそう巡ってこない。
逆に阪神はまだついている。阪神は17日の広島戦で連敗を脱出した。完勝だった。巨人とのゲーム差を1に広げた。3連勝4連勝の目も出てきた。勝ったり負けたりのプロ野球、自然の法則である。
15日に至っては「勝負あり」が早すぎる
それにしてもDeNA戦の3連敗は内容が悪かった、いや悪すぎた。
巨人は12日の阪神戦(東京D)に1対0で勝利して13日に横浜に乗り込んだ。勢いがあった。ところが先発の小笠原慎之介が1回、度会隆輝の安打から死球と四球が絡んだ無死満塁で佐野恵太に一発を浴びた。これで巨人の勢いは消えてDeNAが勢いづいた。先に4連勝しているし、3連戦の主導権を握った。
14日は延長12回に守護神、ライデル・マルティネスのサヨナラ悪送球で幕となった。一度は引っ繰り返した試合を落とす結果となった。投手を10人使っていただけに、よけい後味が悪かった。
15日はエース・戸郷翔征が2回を9失点だ。4本塁打を浴びた。守備のミスも絡んだ。3回終了で9点差だ。
5、6点差なら年に一度か二度は逆転することもあるけど、9点差となったら逆転は4、5年に一度だろう。2回で勝負ありだ。
打線に疑問…石塚には怖さがない
また打線の話になる。15日の試合では5番・石塚裕惺、6番にボビー・ダルベックを置いた。この発想がわからない。「あなたは彼より下だよ」と言っているようなものではないか。
ダルベックは確かに三振が多いが、24本塁打、77打点を挙げている。いずれもチームトップの成績だ。これでは本人が面白くないはずだ。
石塚には怖さがない。おっつけて中堅から右方向に打球を飛ばしているが、内角の速球に対応できていない。まずファウルか空振りか見逃しか。今季は25安打だが、左翼方向へのカーンといった生きのいい打球をとんと見たことがない。二、三度くらいではないか。これでは相手投手が嫌がらない。
プロ2年目、いまは試行錯誤の段階だが、考える必要がある。7、8番が妥当だと思う。
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