WBC「ベスト8敗退」も影響か…NPB“ピッチクロック”導入で投手だけでは済まない余波…「バッターは制限時間が残り8秒を切るまでに……」

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WBC敗退が導入を早めたか…

 投球間隔を短くするツールとして、投手と捕手で行うサイン伝達機器「ピッチコム」があります。NPBでは本格的な導入に向けて今シーズン途中から「ピッチクロック」と併せて一部の2軍戦で試験運用してきました。

「ピッチコム」に関してはNPBが来シーズンからの導入を決め、12球団に通達したことが報じられました。使用は「任意」とのことです。

 元阪神監督の矢野燿大さん(57)が、今年のWBCで実際にピッチコムを使った阪神の坂本誠志郎選手(32)に聞いたところ「使うのはかなり難しい」という感想を述べたそうです。キャッチャーも新しいルール、新しい機器への対応が求められます。

 個人的な想像ですが、今年に入って「ピッチクロック」と「ピッチコム」が、一気に導入に向けての機運が高まったのは、3月のWBCで日本代表が優勝を逃したことが大きく影響していると思います。

「史上最強」の呼び声高かった日本代表が決勝戦にすら進出できなかったことは、NPBに日本のプロ野球界の将来に対する大きな危機感を抱かせたのだと思います。実際、WBCで日本敗退が決まった際「期待していた盛り上がりが、逆の結果になった。観客動員に影響がでるのではないか」と顔を曇らせていたある球団幹部がいました。

 WBCがMLBのルールで運用される以上、それに合わせる必要性を感じているのでしょう。新しく日本代表監督に就任した井口資仁氏(51)も導入を歓迎するコメントを出しています。新監督が初めて指揮する、11月に開催されるアジアプロ野球チャンピオンシップでも「ピッチクロック」「ピッチコム」ともに採用されることが決まっています。

 国際的な流れがある以上、新たな国際基準に合わせていくことが急務だと、私も思います。

村上和宏(むらかみ・かずひろ)
フリーアナウンサー。1967年、広島県出身。専修大学法学部卒業後、91年に東海ラジオ放送入社。制作局アナウンサーとして、主にスポーツ実況を担当。2025年の退社まで、プロ野球をメインに多くの番組制作に携わった。現在、バンテリンドームナゴヤのDAZNドラゴンズ戦実況、「プロ野球ニュース」(フジテレビONE)などに出演中。

デイリー新潮編集部

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