WBC「ベスト8敗退」も影響か…NPB“ピッチクロック”導入で投手だけでは済まない余波…「バッターは制限時間が残り8秒を切るまでに……」
今シーズンのプロ野球もいよいよ大詰めですが、水面下では来季に向けた動きが加速しています。特に、ファンにとっても関心事なのが新ルール。試合時間短縮のため、これまでも様々な変更、改変がありましたが、日本野球機構が本格導入を検討している「ピッチクロック」はその最たるものでしょう。東海ラジオで35年間、プロ野球実況を続けてきた村上和宏さんがルールの狙いや現場に与える影響などを解説してくれます。
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ピッチクロックはいつから?
プロ野球はリーグ優勝と、CS進出争いも佳境に入っていますが、すでに来シーズンに向けて様々な動きが報じられています。
NPB(日本野球機構)と日本プロ野球選手会の事務折衝が8月12日に行われました。投球間隔制限である「ピッチクロック」に関して、投球間の「秒数」などのルール詳細や、導入の時期などについて協議されました。
協議終了後、取材に応じた加藤諭・日本プロ野球選手会事務局次長は「NPB側も今日のところは『早期に』というところは一致しているが、どうなるかはわからない。選手会として導入時期についてそこまで話し合っているわけではないが、シーズンの頭からではないか」と語りました。
さらに、9月7日に開かれたNPBと12球団の実行委員会でもこの問題は取り上げられ、中村勝彦・NPB事務局長は「なるべく早く取り入れたい」と述べ、12球団にアンケートを採り、設置場所など、導入に伴う問題点を検討したことを明かしました。
この「ピッチクロック」は2023年からMLBで導入されたもので、ご存じの方も多いと思います。ただ、細かい内容についてはあいまい、という方も多くいらっしゃるので整理しておきます。というのも、「ピッチクロック」はピッチャーだけでなく、バッターにも適用されるルールなのです。
MLBで適用されているルールでは、まずピッチャー側はボールを受け取ってから制限時間内に投球動作を始めなければなりません。この制限時間はランナーの有無によって違い、ランナーがいない場合は15秒、いる場合は20秒と決められました。実際に2023年に運用した結果、ランナーがいる場合はさらに短縮が可能とされ、翌24年からは18秒となりました。
制限時間をオーバーすると、1ボールが宣告されます。
また、牽制球を投げる、プレートを外すという行為も試合時間が長くなる一因だとして一人の打者につき2回までと制限が加えられました。牽制やプレートを外す行為が一人の打者に対して3回を超えると、ランナーがいない場合は1ボール、いる場合は1ボールに加えランナーに進塁権が与えられます。
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