司馬遼太郎さんに「これこそ絵だ」と絶賛され…“異色の画家”鴨居玲さんが成し遂げた「勇気の要る孤独な大仕事」

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根強い人気を誇る“異色の画家”

〈とうとう死なれてしまった。〉

『司馬遼太郎の考えたこと 13』(新潮文庫)には、この一文から始まる一編が収録されている。「人間への稀有な感情」と題されたこの一編は、画家・鴨居玲さんの死去に際して執筆されたものだ。司馬さんはかねて玲さんを高く評価しており、それまでも何度か玲さんとその才能に言及していた。

 玲さんが旅立ったのは1985(昭和60)年9月7日のこと。この直後に「週刊新潮」の長寿連載「墓碑銘」は、姉で下着デザイナーの羊子さんと「日動画廊」の長谷川徳七社長(当時)、そして司馬さんに直接話を聞いていた。...

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