高市首相の「プーチン大統領への抗議」は“空ぶかし”に過ぎない…ロシアから年間20万人の観光客 「日本はスパイ天国」と揶揄される理由

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大物スパイはすでに帰国

「ところが、日本は昨年4月から天然ガスの不足を見込んで、ロシアと友好的な取引をすることも必要だと、人的交流、経済的交流、文化交流等、その他もろもろ着手し始めたのです。それ以降、ロシアから大量の観光客が入国するようになりました。昨年の訪日ロシア人は19万4908人と20万人近くに達しています。1991年にソ連が崩壊して以降、最多の人数です。しかも、ビザの発給手数料は無料。日本人がロシアへ行くには52ドル(約8300円)のビザ代がかかるというのにです」(中村氏)

 在ロシア日本大使館は今年2月、モスクワとサンクトペテルブルクのそれぞれに「ビザ申請センター」を開設した。昨年来、来日するロシア人が倍増しているから、というサービスぶりだ。

「しかし、ウクライナ侵攻に伴い、ロシアの航空会社アエロフロートは、日本への乗り入れが停止されました。直行便がなくなり4年以上が経つのに、今もアエロフロートの日本支社が虎ノ門(東京・港区)に置かれています」(同前)

 ニューヨーク・タイムズは、アエロフロートの東京支店長がロシアの大物スパイだったと報じている。

「スパイと報じられた支店長は報道直後、日本政府の取り調べを受けることもなく外交特権を利用してロシアに帰国してしまいました。直行便がなくなった今、日本にやって来るには中国を経由しなければなりません。そんな不便な思いをしてまでなぜ日本に来ようとするのか、常識的に考えて解せないと思いませんか?」(中村氏)

ロシアへの軍事支援を止めよ

「ロシア人が日本にやって来て何をするかといえば、パソコンやハイテク機器など電化製品を大量に買い漁り、帰国後、ロシアの軍需工場に売り払って、しかも、その収益を軍事費として上納しているのです。以前、日本の関税職員から『我が国の出入国管理は甘すぎる』と聞いたことがありますが、ロシア人スパイは観光客に紛れ、家族同伴で日本に入国するのです」(中村氏)

 ウクライナを攻撃するロシア製のミサイルやドローンの9割に、日本製の部品が使われているという報道もあった。正規の輸出がないにもかかわらず、日本製品が渡っているのはこのためだ。

「日本は事実上、ロシアの軍事支援を行っているのです。税関職員が言ったように、今こそ出入国管理を厳格にすべきです。プーチン大統領が択捉島を訪問した対抗処置として、日本はロシア人入国者の審査を厳格にすることが急務です。そうしたことを日本政府がしないから、欧米諸国は頭にきているのです。高市首相は『中長期的な関係回復』と言っていましたが、そんなことよりも足下をしっかりと固めるべきです。『断じて許容できない』なんて勇ましい言葉だけの“空ぶかし”にしか聞こえません」(同前)

デイリー新潮編集部

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